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2005年 07月 01日
Jun 30 in Los Angeles
今日は車で走り回った一日でした。

ロスは広い。
今日はロスの中心部(といっても明確な中心はないらしいのですが)、から離れた周辺部にある建築を見てまわろうと計画。

でも細かい地図がなかったため、近くには行けるのですが、そこからが問題。迷いまくっていました。「アメリカ建築案内」だけでは全く頼りにならない。事前にネットで細かい地図を調べておくべきだった。でも近くに行ってから現地の人に聞いたりしてなんとか行くことができました。

でも移動距離が長くて疲れます。初めての街でカーナビなしのひとりの運転がこんなにしんどいものかと思いました。この街は旅行者には優しくない街です。
海沿いを走る道はとても気持ちがよかったのですが。

今日見たのは、以下のようなもの。

WAYFARERS CHAPEL (Lloyd Wright)
巨匠ライトの息子さんも建築家で、名前はLloyd Wright。実はさらにその息子さん(孫)もこのチャペルの設計を受け継いでいるらしいです。
立地がすごいところで、海のすぐ近くのがけの上に建っています。30°と60°を基本として構成されています。チャペルはほぼガラスで覆われていて、内部からは木に囲まれた印象を受けました。デザインは、巨匠ライトをさらに有機的にして大ざっぱにしたような感じ。ちょっとごてごてして見えるのは僕の好みでしょうか。

LOVELL BEACH HOUSE (Rudolph M. Schindler)
これも立地に驚きました。目の前が200メートルくらい続く砂浜とその先の波打つ海。まずはあの壁柱と持ち上げられた3階が印象的。敷地に来ると、壁柱の開口部が、海と呼応しているのだとよくわかる。視線も風も抜ける。
ライトをシンプルにしたような細かなデザインが面白い。やっぱ影響はあるんだろうな。
勉強不足なので、これ以上の込み入った感想はここでは控えさせてください‥。

DIAMOND RANCH HIGH SCHOOL (Morphosis)
遠かった‥。茶色く乾いた山の上にあります。建築も乾いた印象。主にシルバーのガルバとコンクリートで構成されています。斜めの線で構成されたモーフォシスらしいデザイン。斜めに覆いかぶさった建築要素によって、屋外の通路が中庭的な囲まれ感を生み出している。見た目の面白さ、つまり彫刻的な面白さはあるけれど、空間としてはどうなんだろう?と考えてしまう。

GAMBLE HOUSE (Green & Green)
P&GのGのほうの方の邸宅だったところ。およそ100年前の住宅です。
なんだか住宅としてのスケール感が、大きく感じられました。モデュールとかどうなんだろうか。梁や石の部分に丸みを持たせたデザインが印象的でした。
時間がなくてざっと見ただけです。

MILLARD HOUSE (Frank Lloyd Wright)
ブルーシートがかかっていました。外からちらっと覗くだけ。でもテキスタイル・ブロックが見れたのでまあ、いいかなと。遺跡のように見えました。

ART CENTER COLLAGE OF DESIGN (Craig Ellwood) は、なぜか道が封鎖されて行けなかった・・。かなり時間をかけて探したというのに。

道に迷ってなんか移動時間ばかり長かったような…。ひとりで運転していると音楽を聴くくらいしかできないわけで。しかも知らない道なので標識を食い入るように見なければならないし、ロスの車のスピードは渋滞時以外は速いですし。苦労の連続でした。

ロスでひとりで建築見るのって予想以上に大変です。Sue先生もSuna君もよくやられたよなあ、と尊敬してしまいます。

明日はもう少しうまくやらねば。

by ogawa_audl | 2005-07-01 12:49


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