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2005年 06月 17日
Jun 15 in Philadelphia
昨日は移動しただけでほとんど1日終わってしまったので、今日が
フィラデルフィア初日のようなものです。

午前中、少し街を歩き、その後地下鉄でUniversity of Pennsylvaniaへ。
地図を見ながらリチャーズ医学研究所にたどり着く。
中へは入れなかったのですが、外からぐるりと写真を撮りながら一周してから
少しスケッチ。窓のところどころに内側からフィルムが貼られていることからわかるように、
機能性からは大成功とは言えなかったようですが、その失敗はその後の作品で
改善されたということで・・。

コンクリート、レンガ、ガラス、メタルのサッシュが主な構成要素。
エッジがきれいで端整でした。見えている窓は全てフィックスのようで、
サッシュも薄い。これらによってガラスの面がきれいに見えるようです。
ひき違い窓とか使うと見た目がうるさくなるんでしょうね。
要素を分けることにより、デザインのひとつひとつがシンプルになるということでしょうか。
また、直線的でありながら、完全なるグリッドシステムにしないで、必ずどこかに
’システム’を崩すようなディテールやパターンが入っているのがわかります。
Jun 15 in Philadelphia_b0021501_8451553.jpg

その後、ペン大学の建築学部に潜入して壁に残ってる作品をみたり、
アーカイブでカーンの手描きのスケッチやパースを見たり。

地下鉄で再び中心街に戻ってから、ふらりと入ったMasonic Templeでガイドツアーに
参加。なんでもありの様式の連続にやや疑問が残る。アイデンティティを求めたのは
わかるのですが、ディズニーランドのように見えてしまう。

夕方、街の中の歴史地区などを歩いて回る。
レンガが壁や歩道に使われていて、’赤い街’の印象。
石畳の細い路地が魅力的でした。
ある住宅地区では、明らかに材料の統一をしているようでした。
デザインは様々でも、同じ素材を使うことで統一感が出ています。
建築単体としての空間を越えて、街としての空間がある。
こういうのいいですね。

宿に戻ってネットを見たら、UWの事務から奨学金の書類について書いてほしいものが
あるから今日か明日大学に来てくれ、とのメールが。

無理っす・・

なんとかシアトルに戻らずに書類を提出したい旨を返信。そもそも学期終了後に来てくれと
急に言われましてもこちらにも既に予定が、ねえ。

夜、宿のソファでネットを見ていたら、声をかけられて、その後夜中3時近くまで
話し込む。彼の話はとても面白いし、非日常の体験をいろいろ聞けて勉強になった。
ちゃんと戦略を立てていると同時に夢へ向かって躊躇なく飛び込む勇気をもっている。
最後に連絡先を交換して互いの健闘を祈る。

初めてプロレスラーの知り合いができてしまった。
(がんばれカブキ・キッド!)

by ogawa_audl | 2005-06-17 08:42


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