2009年 11月 04日
その一日いやーな空気になるわけなんですよね。 今朝また社内で予告なしで突然のレイオフの嵐。 今年に入って3回目。前回からまだ2ヶ月ほどしか経っていない。 今回はこれまでで最も多い人数。全体の15%くらい。それに結構長く勤めていたひとたちも被害にあった。 いよいよぎりぎりのところに来ているんだとわかる。 これまで見てきたレイオフは、だいたいが若い連中か、最近入ってきたばかりの比較的新しいひとたちが被害にあうことが多かった。 今回違ったのは、それなりに能力もあるし、会社のために残業も含めてがんばっていた30台半ばから後半のひとたちが被害にあったということ。 ぎりぎりのところで組織として回る人員と効率を考えてのことのようで。 役職がつくまで行かない経験年数5年から10年の世代は、 経験ではその上の世代には及ばないし、BIMなどの導入で新技術の獲得が求められる場面では 若い世代ほどうまく使いこなせない。同じくらい使いこなせても若い世代よりも給与が高いのが組織としての効率化ではマイナスとなってしまう。 今の流れをとことん突き詰めていくと、 役職レベル(組織のマネージメント)+若い世代(新技術を使いこなせてかつローコスト) ということになる。 その場しのぎにはなるかもしれないけれど、これでは人材が多く育たないように見える。 転職が当たり前のアメリカでは、人材は外部から獲得したらいいので、内部で育てる必要はないのかもしれないが。 しかし、業界全体がそうなってしまうと、では誰がいったいどこで未来の人材を育てるの??ということになる。 こういう不況下では、一時的に人材が育たない「谷間」のような時間になる。 逆に、同世代に競争相手がいなくなった中で運よく生き残って育つことができたひとは、その後引く手あまたになるんでしょう。 実はこういうことは、アメリカの建築業界では今の40代くらいのデザイナーで起きている。 彼らが大学を出たときは、不況で仕事がなく多くのひとが別の業界に行ったかららしい。 さて若い世代がこれからどうしてゆくかですが、 いろいろなところでよく言われているように、新しい技術にも柔軟に対応し吸収していく姿勢が もうずーっとずーっと中年になっても必要になってくるということなんだと思います。 まぁ正直しんどいんですが、何か新しいものが身につくというのを楽しんで前向きにいくしかないかと。 これから社会に出て行く学生さんたちに関してましては、 創造性や思考力ももちろんなんですが、 時間に余裕があるうちに、最先端のスキルなりを身に着けておけば、 市場に出たときに結構重宝されると思います。
by ogawa_audl
| 2009-11-04 13:28
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