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2010年 03月 29日
土曜の晩に
夜8時半ごろ、友達の誕生日会に顔を出すために出かけようかと思っているところに、突然の爆音。
季節はずれの花火です。
全く理由がわからなかったので、調べてみたら、シアトルの護岸工事を始めるとある建設会社が
自社の設立100周年記念で、自費で花火を出したらしいです。
結構近くで上がっていたので、アパートの屋上に上がると、ほかの住人たちもちらほら。
花火のすぐ下を光るフェリーがずんずん進んでいくのは珍しい光景でした。
その日、花火の上がったシアトルダウンタウンの目の前のエリオット湾には、珍しくクジラが現れたそうな
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(写真はblog.seattlepi.comより転載)
護岸工事と合わせて、シアトルのウォーターフロントを陣取っている高速高架の取り壊しも
始まったようです。壊した後、最終的にトンネルになるのか、地表に高速ができるのかは、まだ答えがはっきり出ていないようですが、
どっちの案にしろ、とりあえず高架はいらないということで。

これにより、ダンタウンとウォーターフロントとの視界はつながるし、
新しい土地に何かが計画されて街の魅力も増すんではないかと思います。
トンネル完成の現在の予定は2014年頃らしいです。(計画通り完成するとは誰も信じてなさそうですが)

街の変化に関して、シアトルの昔の風景をまとめたブログVingate Seattle.orgがおもしろい。
アメリカの街の面白いところは、歴史がない分、逆に街の「始まり」が明確に記録に残っているところ。
現在までのプロセスがよくわかります。
これとかアフリカの難民キャンプですか!?て感じだし。
これは強引に丘を平坦にしたときの写真。採石場ですか!?
平坦なダウンタウンの中心もかつてはこんな感じの丘だったらしい。
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by ogawa_audl | 2010-03-29 12:03
2010年 03月 29日
Pritzker prize 2010
建築界のノーベル賞とも例えられるプリツカー賞の受賞者が先ほど発表されましたね。

SANAA!

1995年の安藤忠雄さん以来ひさびさの日本人建築家の受賞。(歴代の受賞者
予想では、SANAAに加え、スティーブン・ホール、伊東豊雄さん、坂茂さん、リベスキンド、ディラー・スコフィディオなどの名前も挙がっていました。
予想リストに日本人が3組もいることが単純にすごいんですが。

こちらにSANAAの妹島・西沢両氏の受賞直後のインタビューがあります。
こちらのスライドショーで彼らの作品をざっと見ることができます。
さらに詳しく作品を見るならこちらでSANAA作品をクリック。

おそらく日本のニュースなどでも流れているのでしょうが、
これによって一般の日本社会の中で、少しでも日本人建築家や建築デザインについての興味や評価が高まることを願います。

追記:
プリツカー賞の公式サイトで雑誌風にまとめたページができていました。
こちら(ページをめくると音がする)
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by ogawa_audl | 2010-03-29 03:23
2010年 03月 01日
2月のあれこれ
短期決戦で取り組んだプロポーザルに勝利。
場所はクリーブランド。建築でもあり都市の中心的な公共空間ともなりそうな大き目のプロジェクト。
街の核となるプラザの地下がコンベンションセンター+プラザに面する5階建てくらいの展示とカンファレンスのための建物、
という二つの建築をたった6ヶ月でデザインするというやや無理のあるスケジュールが間もなく始まる。
これに合わせて近々人員を増やすらしい。

同僚に半ば強制的に誘われて、数回のディスカッションの後、週末1日半の作業でコンペ提出。
シアトルの既存のAlleyをデザインするというコンペ。

シアトルのランドスケープ事務所GGNのパートナーの一人、Shannon Nicholによるデザイン・サロンへ。
主にシアトルの都市計画とランドスケープについて。
この地域は今でもかなり森とかが都市に隣接しているが、オリジナルの状態に比べてかなり
木々が減ってしまったという。特に地元にもともと生えていた種類の木々などが。
ダウンタウンのストリートにもっと木を植えたり、コンクリートの表面に苔をあえて付着させたり、という提案も。
個人的には以前はダウンタウンの中心に核となる公園なり広場が必要だと思い込んでいたけれど、
彼女の話をきいていて、シアトルはシアトルのやり方をとればいい、必ずしもカンポ広場は必要ない、と
考えが変わったのが大きかった。

バンクーバーで報道センターとして使われているコンベンションセンターを今の勤め先が設計したのですが、
それが環境指標のLEEDの最高ランク・プラチナを受賞したということで、それに関しての
ウェブ上のマーケティングを志願してやってみる。
10くらいのサイトに送って3くらいのサイトに掲載される。
有名なところに掲載されると、その後そこを元にして、ほかのニュースサイトやら個人のブログやらに
どんどんコピーされてゆく。
掲載されてから1週間ほどトラッキングをしてみての発見は、
建築系サイトに掲載されるよりも、エコ・グリーン系サイトに掲載されたほうが、その後の広がり方が大きいということ。3倍くらい違う。

UWの同級生とその奥さんが以前から企画していた日本酒パーティのお手伝い。
彼らと協力して酒のつまみにエセ日本料理をつくる。
すき焼き、チャンチャン焼き、おにぎり、あさりの酒蒸し、かまぼこのオードブル、たことわかめとキュウリのサラダなどなど。
彼らのコンドに20人くらい集まる。結構日本に行ったことがあるひとたちがいて、いろいろ話す。
お礼にpeter miller bookstoreのギフト券をもらってしまった。すでに名前が入っていたので有難く頂戴しました。

デンマーク・コペンハーゲンのGehl ArchitectsのパートナーHelle Soholtによるアーバンデザインのレクチャーへ。
アーバンデザイン系のレクチャーではこれまで見た中で一番かも。
歩いて楽しめる都市になれば、人は集まり都心居住も進み、域内の経済も安全も向上する、というのを
コペンハーゲンとオーストラリアのメルボルンとNYの事例を交えてわかりやすいグラフィックと数字で魅せる。
個人的に現在都市として一番面白そうだと感じるのがコペンハーゲンなのだけれど、
そこもつい30年前には、誰も屋外でお茶を飲んだり食事をしたりなど考えてもいなかったのだとか。
確かにコペンハーゲンの30年前の写真は、自動車中心の街で、現代アメリカのありふれた都市のよう。
都市文化は30年で作り変えることができる。
彼女は、UWでスタジオを教えていたこともあり、そのときにシアトルのダウンタウンをリサーチし、
学生と共に街行く人々千数百人にアンケートをしたりしている。
シアトルのダウンタウンを手っ取り早く改善するにはこうすればいい!といういくつかの提案も。
このレクチャーに行ってよかったのは、レクチャーの中で知ったことのほかに、
自分の中で考えていたことがなんとなくつながったこと。
歩いて都市を楽しめるようにすれば、周辺でみなお金を落とすようになり、地域の経済が向上する、というレクチャーの話と、
情報化と豊かさの達成で、遠出をしなくなりご近所で買い物や生活を完結している新しい若者が増えているという話がうまくつながった。
若者が大人しくなったとか消費しなくなったとかではなくて、本当のところは、
物質的豊かさの達成と情報化と都市化に導かれた当然の結果といえるのかもしれない。文化の成熟。
ダニエル・ピンク著のハイ・コンセプト(原題A Whole New Mind)ともつながってくる。

レクチャーのパワーポイントがこちらで見れます。
ビデオもあります。
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by ogawa_audl | 2010-03-01 15:02