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2008年 06月 15日
年齢構成のアンバランス
去年の今頃からずっと一緒にやっていたデザイナーの上司が金曜でほかへ移った。
年齢よりも若い雰囲気を持っていて、裏表無しで何でも話せるひとだったので少し寂しくはなるが、
彼には好条件のオファーだったようなのでいたしかたない。

彼と話していて解けた謎がひとつ。
今の職場では、経験年数15年くらいのデザイナーがごっそり抜けてしまって、
重役のデザイナーとその他大勢の若手という感じで、
中間でプロジェクトを引っ張っていくべき経験あるつなぎ役のデザイナーがいない。
抜けた穴を埋める人材もなかなか入ってこない。
その分、プロジェクトマネージャーが割合的に多くなっている。
あんまりよくない状態だなぁと思っていたが、どうやらうちだけではないらしく、
どこもその年代のデザイナーが不足しているとのこと。

で、今や元上司になるその彼の話によると、
彼が建築を学び働き出した当時のアメリカは不況で
建築のデザインを続けようとするひとが少なかったとのこと。
それによって現在のアンバランスな世代構成になっているそうな。
そんなこともあるんですね。
というわけで、その年代のデザイナーはひっぱりだこ。
建築好景気が続くシアトルで働く彼も好条件のオファーをゲット。

昨日同業者のRさんと話していて、
30前半のデザイナーもまわりに少ないという指摘をうけて、確かにそうだな、と気づく。
少数派であること、あるいはひとつのことをやり続けること、それがいずれ価値を産むということの例か。

建築同好会やコンペでお世話になったYさんがカナダ経由でヨーロッパへ移住。
フェアウェルパーティにBBQをKさんのマンションのパーティルームとバルコニーで開催。
居心地がよくて夜中まで話し込む。最後は管理人に追い出されるまで。
僕のような小心者では躊躇してしまいそうなことも、さらりとやってどんどん進んでいくYさんには、
いつも刺激を受けます。きっとまた驚かせてくれることでしょう。

来週いっぱいの図面完成まで、忙しい状態は続きそう。
週末はぐったりまったり。
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by ogawa_audl | 2008-06-15 06:05
2008年 06月 05日
カタチや空間構成でどこまでいけるか
デンマークの建築が気になる。
建築の表皮がおもしろい。
ひとつひとつの部屋としての空間は従来のものからそれほど変わらないようだけど、
都市や街に対してのリアクションとしての外観のデザインは群を抜いておもしろい。
スターアーキテクトのアイコン的英雄的外観ではなくて、
街を歩いていて、あるいは使ってみて、楽しそうな外観が多い。
なんというか、発想が気楽で自由なかんじがいい。
環境やランドスケープとの相性もよさそうな形態。自然の造形物にも近い形態。

デンマーク建築、気になるリスト
Arkitema Architects
3XN
BIG
JDS Architects
EFFEKT

かたや、日本の建築の(とくに若手の)最近の流れを見ていると、他国にくらべて、
内部空間がどんどんとおもしろいことになってきているように感じる。
内部空間をやりつくしたら、いずれ街へのリアクションとしての外観も出てくるような気がする。
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by ogawa_audl | 2008-06-05 16:00
2008年 06月 05日
建築を通して何をしたいか
日曜にシアトル建築同好会で集まってポートフォリオ大会開催。
感想は、やばい、レベル高い。テイストもいろいろあっておもしろい。
ポートフォリオを見ると、少なからず持ち主のデザインの好みとかアプローチの仕方、
あるいは興味などが見えてくる。

僕自身の意識としては、社会とのつながりを持っていたいというのが根本にあり、
そのための手段として建築や都市を媒体としている、という状態は変わらない。
この先の時代において、建築に何ができるのか、その可能性についてずっと考えている。
社会とのつながりを持つ媒体として建築は強さを持ち続けられるものなのかどうなのか、と。

クライアントから注文を受けて、それに答えて製品やサービスを提供し対価を得る。
それは全くもって正しいし、それによって多くの分野でバランスがとれている。
けれど、クライアントの注文から離れた状態で生まれる建築について考えている時間のほうが
楽しいと感じる。
与えられたプログラムに対して最適解を出すことにどっぷりとつかることができなくなっている自分がいる。

今日の夕方、ありがたいことにパートナーに別室に呼ばれて、
次のプロジェクトについていくつかの面白そうなプロジェクトのオファーをもらったけれど、
どうもわくわくしない自分がいることに気づいた。
単純に疲れているだけだろうか。

社会とのつながりという点で、ほかの分野にも興味が広がってきている。
あるいは、ほかの分野とのコラボレーションを通じて新しい建築の姿を考えたいという欲求がある。
建築の歴史を見ると、いつも新しい技術の導入によって新しい建築が出来ている。
コンクリートがコルビュジエに、ガラスと鉄がミースに、コンピュータが伊東やザハに自由を与えた。
次は情報・材料・環境のテクノロジーが建築を変えるのかもしれない。
それらが建築の姿を劇的に変えるのかどうか、あるいは世界を劇的に変えるのかどうか、いまいち想像がつかないけれど、
そういうものをカタチにできたらおもしろいだろうなと、まだカタチのないものに想像を膨らませる。
文明を経た後で縄文に戻るという藤森・藤本的試みもおもしろいんだけど。
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by ogawa_audl | 2008-06-05 15:18
2008年 06月 01日
バスにて
仕事場のあるダウンタウンへはいつもバスを使う。
そしていつも本を読んでいる。

ある日の夕方、いつものように本を読んでいたら、
となりに座ってきたちびっ子アメリカ人ぼうやに質問攻めに合う。
最初は読んでいた本の日本語に興味を持たれ、
つづいて日本人だとわかるとなぜシアトルにいるのかに興味をもたれる。
近くにいたこの子のお母さんは、あたふたしてあやまっていたし、わが子に注意をしていたけど、
別に悪いことじゃないし、そんなに気にせんでもええのになあと感じた。
大人からしたら、国とか人種とかについて質問することはデリケートなことだと
思ってしまうのかもしれない。
僕からすると、どんどん聞いてちょうだい、という感じなのだが。
子どもにとって、さまざまなことに疑問を持つことと質問をすることは、多ければ多いほどいいと思う。

ちなみに読んでいたのは小宮山宏・東大総長が書いた「課題先進国日本」。
国内で難しい課題が多いのはほかのどの国もまだ出くわしていない課題だからであり、
それを解決していくことは結果的に世界で最初に解決策を出すことになり規範となれる、というもの。
おもしろくていい本です。理系的な裏づけがあるのもいい。
日本で働くこと問題に取り組むことがわくわくしたものに思えてくる。
そして、日本の将来的なビジョンをこれほど明確に数値を出しながら宣言しているのは
ここ数年では珍しいと思う。
日本や世界が抱える課題が示されているが、どれも建築や都市をからめることができる。
その点でもおもしろい。
建築や都市の分野でのリーダーが日本の将来像を明確に示してくれるのを待っていたけど
もう待つのはやめようかという気になってきている。
長いスパンで自分なりに調べ考えた結果を絵にしていきたい。
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by ogawa_audl | 2008-06-01 05:28
2008年 06月 01日
5月はイベント多かった
シアトルで国際映画祭り(International Film Festival)みたいなことをやっていて街の大小の
映画館でいろいろな国の映画を上映中。
友達とベクシルを見る。この手の映画は自分の中では都市の描かれ方に一番興味がある。
ストーリーは二の次だったりする。
きらきらピカピカした清潔な自動化機械化された未来都市が描かれているが、
この手の未来都市にはどんどん違和感を感じるようになってきている。
理由はリアルな現実の未来像は実はもっと緑が多い都市になっていくことが予想されるから。
あるいはエネルギーや食料の生産が見えるような都市景観。
機械化されたものがあふれる未来都市景観はもう映画の中の虚構でしかないことがわかっている。

今年初の野球観戦。マリナーズとレッドソックス戦。
イチロー、城島、松坂、岡島の登場。
日本人増えてきてます。アメリカ人から見ても日本人選手はもう違和感ないんじゃないでしょうか。
レッドソックス戦に来ていつも不思議なのは、シアトルなのに熱狂的なボストンファンが
球場にあふれていること。
ボストンにゆかりのあるひとがシアトルにはたくさん移住してきているんだろうか。謎だ。
ついでにボストンファンはいい意味で熱狂的、悪く言えば品がない。これもいつも思う。
9回裏にマリナーズがサヨナラ勝ち。
マリナーズファンには気持ちのよい試合後。

そして今夜はかなり久しぶりにサッカー観戦。
ブラジル代表とカナダ代表の試合。
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by ogawa_audl | 2008-06-01 05:09