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2008年 05月 22日
Yoshida Brothers
仕事のあと、津軽三味線の吉田兄弟の演奏を聴きに、Triple Doorへ友達と。
上の階にある創作アジア料理のレストランの料理を食べながら。そして軽く飲みながら。
地下にこんなでかいホールがあったとは知らんかった。
舞台に向かって階段状に下がったフロアにいくつものテーブルやカウンターがあり、
サイドの上方にはボックス席も。
日本人ももちろんいたけどアメリカ人も思ったよりも来ている。

ほかの楽器とのコラボなどはなく、二人だけ、三味線だけの、素朴でいて力強い演奏。
聞きながら感じたのは、三味線という楽器と欧米の一般的な楽器や曲との違い。
三味線の音や曲は映像的でした。
そこに人間がいない、自然の映像、風景。
風の音、草木が揺れる音。
そういったものが音楽になったような。
風が吹き、そしてまた止むように、あるいは海の表情が変わるように、静と動が何度も繰り返される。
聞いていて踊りたくなるようなリズミカルな他の多くの国や地域の音楽とは全く異なる。
それが発見でした。
日本の文化は映像的です。文字も音楽も映像的。
演奏とてもよかったです。

がっかりなことがひとつ。
すぐ前の席にいた日本人(残念ながら・・)のおばちゃん3人組が最後の曲の最中に
会計のためにしゃべったり、財布についた鈴をじゃらじゃら鳴らしたりして台無し。
真剣に音楽を楽しみに来ているまわりの客は切れ気味。
あまりにもひどいのでコントじゃないかと思うくらい。
空気よめないのは若者に限ったことではないわけで。。
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by ogawa_audl | 2008-05-22 13:40
2008年 05月 21日
Googie
ぱっと見てグーグルのタイプミスみたいに見えますが、グーギーです。
仕事のあと、Googie Architectureについてのレクチャーに。
主催はDocomomo 。(ドコモのタイプミスじゃないですよ、てもういいって)
数ヶ月前にシアトルのBallardという地区にある、レストランの建物の取り壊しに対して、
保存運動が地元のニュースなどでも取り上げられて話題になりましたが、この建築もグーギー建築でした。

このときはグーギーについてよく知らなかったので、いつか調べてみないとと思いつつ、
月日は流れ・・と忘れかけた頃、レクチャーがあることを知り参加。10ドル。
会場は建築関係者よりも、一般のおっちゃんおばちゃんおじいちゃんおばあちゃんがかなり高い割合で
来ていたように思います。全部で50人かそこらでしょうか。

Googie建築の位置づけですが、大きな枠組みではModern建築に含まれていて、
一般的な(ミース的な)シンプルで四角い鉄とガラスのモダニズム建築とは少し異なる形態をしています。
その特徴は、装飾的、斜めの要素、色使い、コンクリートの使用、サンスクリーンの使用など。
また当時の宇宙・未来志向のデザイン潮流も影響を与えている。
オスカー・ニーマイヤーやタリアセンで見られるF・L・ライトからの影響も大きいとのこと。
それもそのはず、グーギー建築の中心人物となったひとたちの多くが、
ライトに学んだ若い世代だったから。
逆に、当時のグーギーからの影響をミースのクラウンホールのデザインに見ることもできるという。

アメリカ(とくにロスを中心とする西海岸)で生まれたグーギー建築の最も大きな特徴は、
1. 強調された大きめスケールのアイコニックな屋根
2. 内部が見渡せるガラス壁
3. 駐車場と内外の連続性
など。こうなった理由ははっきりしていて、戦後の状況と自動車の影響。
戦後、アメリカでも帰還兵とその家族のための住居が不足したため、郊外に住宅地がつくられた。
そしてそのようなまだ高い建物が少なく密度が低くデザインの統一性が少ない郊外の土地で、
遠くから人目を引くためという必要から生じた形がグーギー建築。
だから看板に負けずと大きめの屋根と、夜間にも外から内部の賑わいが見えるようにガラス張り。
だから用途も典型的なロードサイドショップが多く、
マクドナルド、カーディーラー、洗車、ボーリング場、映画館、ガソリンスタンドなど。

グーギーという名前について。
これは、グーギー建築としての第一作目のレストランの名前がGoogieだったから、らしいです。
その設計はグーギー建築の父、ジョン・ラートナー(John Lautner)。

現在、このグーギー建築に歴史的な価値を見出して保存していこうという動きがある。
その中心がdocomomoだったりするわけです。
中にはギャラリーなどとして、リユースされる事例もあるようですが、
多くは保存に至らず消えていっているようです。

数ヶ月前に保存運動の声も起こって取り壊しの難を逃れたかに見えた
シアトルのグーギー建築の傑作(?)であるデニーズも、
オーナーによって建て替えが決まってしまったようです。
ちなみに、シアトルのアイコンであるスペースニードルもグーギー建築に含まれるそうな。
シアトルのグーギー建築をまとめたページはこちら。写真もたくさん。

建築の保存問題について考えるといつも思うのは、
どうやってその価値を決めるのか。そして誰がその価値を決めるのか、ということ。
歴史的な意味がある、と言い出せば、現在も含めてあらゆる瞬間に出来上がるもの全てが
歴史の一部であるのだから全て保存しなければならなくなる。
それこそ建築をすべて保存していれば遠い未来には全ての土地が建築で埋め尽くされてしまう。
残すための価値をどう量るか。
保存するということは、時間を止めるということになり、
それまで変化を繰り返していた街や場所に保存がかかると、それまで変化を積み重ねていた場所が
保存の瞬間以降はずっと同じ形に固まることを意味する。
それをよしとするか、それともまだ見ぬ未来の変化の可能性のほうに価値を置くか。
明治村、大正村、昭和村に続いて平成村もできるのか。
僕自身は、ある土地や街が独自にデザインの差異を持ち、
それが価値を生み出して行くことは悪くないんじゃないかと思う。
グーギー建築があふれる街があって、それをもとに独自の都市景観が生まれていくのも
おもしろいんじゃないかと。
そこに住みたい人がすめばいいし、観光で行きたい人がいけばいい。
ただし、それがどこの街でもグーギーとなると、ちょい息苦しい。
建築単体の保存となると、その周辺のさまざまな要素も変化してくるので、
単純に保存すればいいのかどうかは難しいところだろう。
すでに周辺の状況から隔絶しているのなら移築保存というのも正しいと感じる。

また、設計者の思い入れが強く、彼自身が保存を望む場合もあれば、
逆に保存する意思は全くなく、新しく建替えても全然かまわないという態度の設計者もいる。

今回のレクチャーをしたおっちゃん自身の保存に対する考えは、
ひとの意見は変わる、というもの。
ビクトリア様式やアールデコのように、過去には世間から好かれていない時期があったものも、
現在では歴史的な建築としてその価値が与えられているものもある、という話。

現在グーギー建築が新たにつくられているかというと否でしょう。
でも、そのデザインの要素が現代の建築のなかにときどき見えてくることもある。
モーフォシスとかGraftとかStudio Gang のいくつかの作品の中に。
少しずつ形を変えながら生き続けている。だから完全に消えることはない。
都市デザインの経年変化も似ているところがある。

コンペが終わってから、建築的思考が止まっていてそれに伴ってほかの思考も停滞してきている
ので、いい栄養というか脳のウォーミングアップになりました。

グーギー建築についてもっと知りたい方はこちら。写真もいくつか。
Googie Archtiecture Online
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by ogawa_audl | 2008-05-21 15:48
2008年 05月 19日
シルク・ドゥ・ソレイユ
友達4人と夕方から出かけてCirque du Soleilのシアトル公演へ(場所は東へ向かった郊外の街にある公園)。
演目は道化師の世界を描いたCorteo。
日本でも以前、キダムとかで話題になっていたカナダのモントリオールを本拠地とするエンターテイメント集団です。
芸術や娯楽には様々な種類がある。
例えば、音楽、歌、身体、物語、演劇、オペラ、コメディ、色彩、光、衣装、舞台美術、などなどたくさん。
そういったさまざまなものが融合されたような世界でした。よかったです。
舞台の立体構成もおもしろいし、観客とのインタラクティブな部分も。
終わってからみんなで遅めのご飯。
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by ogawa_audl | 2008-05-19 03:59
2008年 05月 15日
「えーっ!!」 ではなく 「ほぅ」 という感じ
で、その上司が会社を移るらしい。
またきたよ、このパターン。
以前からまたヨーロッパで働きたいとか言ってたひとだから、あんまり驚かないけど。

それより驚いたのは、それをひそかに伝えるために、
気を遣ってレストランを予約までしてランチにさそってくれた普段あまりからんだことがないパートナー(共同経営者)。
うまかったっす。ごちっす。思ったより話しやすかったっす。
エリート校出身だったんすね。またご馳走してください。
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by ogawa_audl | 2008-05-15 11:47
2008年 05月 14日
あかりの芸術家
いつも髪を切ってもらっていた美容師のYちゃんが帰国。
彼女の誕生日&フェアフェルパーティ。
よく集まって遊んだり飲んだり食べたりした仲間のひとりだったのでさびしくなるな。
でもまたすぐに会う気がしないでもない。

その席で、シアトルの日本人の父、某コスギさんに教えていただいた
日本の骨董品展とあかり展に翌日早速行ってみる。
骨董品は、バイヤーが買い付けにくるだけあって、倉庫に所狭しと並ぶ様々なものが
どれもホンモノでしかもお安い。年に2回だけで次回は10月。
そこで、併設してあかり展をしていた着物姿のYuri Kinoshitaさんにお会いする。
作品も気に入って、建築のプロジェクトでいつかお願いしたいなあと思いながら
あれこれ質問しているうちにお互い関係ない話までし出す。関西弁で。名刺の交換も。
京都から引っ越してこられて今年の4月にシアトルに自分のスタジオを開いた彼女。
ぜひ成功してほしいです。というかライバルはいないので、きっと成功すると思う。
オーガニックな素材の和紙でつくるオーガニックなデザインは環境志向のシアトルでもきっとうける。
次回は着物の発表もやりたいとのこと(ご実家は着物を扱っているらしい)。
いつかシアトルでレストランもやってみたいとか。
この照明と着物とホンモノの日本食とちょっとしたお庭があるようなレストラン。
あったら絶対いくね。はやるっしょ。

会社で早速デザインに敏感な上のひとたちと、インテリアチームにメールで宣伝。
yuriさんにもメールで、4cultureというシアトルのパブリックアートの組織を紹介。
ここに登録すれば、建築関連の仕事がまわってくるチャンスが増えるはず。
3x3メートルくらいの巨大なあかりはパワフルで、もう少し早く知っていれば、
今やっている市庁舎のロビーのアートにちょうどよかったのに、と上司といっしょにくやしがる。
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by ogawa_audl | 2008-05-14 22:37
2008年 05月 13日
4月後半から5月初め
4月後半は、ポートフォリオ用にアメリカのホワイトハウスのコンペを。
仕事の締め切りがあれこれやってきたので、これひとつで精一杯。

コンペ作業に追われる週末、
友達に連れられてカナダに近い北のほうに広大なチューリップ畑を見に行く。
雪山を背景に広がる一面のチューリップ畑は圧巻。
ふつうは「きれ~い」という発言が飛び交うんですが、
ランスケ家のKさんは開口一番「WEST8みたいやなー」でした。
そういえば、チューリップはオランダが産地でWEST8と同じ。なるほど。
その後にワイナリーに出かけて試飲していい気持ちになる。
うまい白ワインのシャルドネ購入。
春に花を見て酒を飲んだのでトータルでは花見ですな。
途中朝ブランチに立ち寄ったLa Connerという運河沿いの小さな町も雰囲気あってよかった。
地元民のDくんグッジョブ。

コンペを終えて体力が戻っていないうちにサンフランシスコへ。
入賞したコンペの授賞パーティとついでに3泊の小旅行。
一緒に取り組んだKさんとその若奥さまK子さんと3人で。
メンバーのもうひとりのYさんはそのときイギリス・オランダにいたので行けず(合格おめでとうございます!)。
授賞式は、なぜか会場が家具屋??
一応ワインとかオードブルを持ってきてくれるものの、別に舞台などもないし、はて??という感じ。
作品紹介のボードとそれが載っているまだ発売していない雑誌Metropolisが
家具たちの間にところどころに散らばって展示されていて、僕らはうろうろ見物しながら
ワイン飲んでオードブル食べて、という状態。すごくカジュアル。
どうやらこの家具屋がスポンサーだから、のようです。
少し時間がたってから、アナウンスがあって、みんな集まって授賞式のようなもの。
みんなの前で少しの作品紹介と挨拶。ほぼ若旦那Kさんにお任せしました。
ええ、ワタクシ飲みすぎてましたから。。恐るべし、ナパのシャルドネイ。
呼ばれた順序とか雑誌のお偉いさんのコメントから推測するに僕らの案は2等だったようですが、
1等以外賞金ないし、扱いはみんなRunners Upということなので大きな差があります。
旅費もみんな自腹なはずですが、東海岸からきているひととか、集まりは悪くなかった気がします。
今回の僕の旅費は会社がほぼ出してくれました。
教育用の援助で、ひとりあたり年間300ドルと8時間の有給が可能なので、それでカバー。まいどっ。
ちなみにネットでそのときの様子がちらりと出てます。
作品はアメリカでそこそこメジャーなデザイン雑誌Metropolisの5月号に顔写真つきで出てます。

サンフランでは、以前来たときに興味ある建築はほぼ見てしまったので、
今回はこれから新しく出来る建築をいくつか見て回りました。
デ・ヤング美術館の向かいに建設中のレンゾ・ピアノの屋根が緑の山になっている博物館とか、
6月にダウンタウンにオープンするリベスキンドのユダヤ博物館とか。

土曜はKK夫妻と車を借りて、サンフランシスコから南西へ2時間くらいの太平洋岸にある
Carmelという町へ。
すごーく
  すごーく
    すごーくいいです。
路地的な空間がたくさんあって、歩いて楽しい町。
写真にとりたくなる、絵に描きたくなる風景がたくさん。
ちょっとヨーロッパの地中海の町のよう。
アメリカではこんな場所は初めてでした。
店もいろいろかわいらしいのが多いし、美味しいレストランも。
ギャラリーもたくさんあります。
町の入り組み方が面白いので、今度ちょっと地図見ながら調べてみようと思います。
この町を題材に都市・建築系の論文が書けそう。僕は書きませんが。
ちなみにこの町で家を買おうと思ったら最低でも1億円。。今やセレブの町。

サンフラの残りの日程は、サンフラに住んでたTちゃんのオススメの店であれこれ食べたり、
ちょっと買い物してみたり、カフェでまったりしてみたり、そんな感じで最後はやることなくなりました。

シアトルに戻ってきたら
また仕事の締め切りが、だーっとやってきて
おりゃーとこなして今週はひと息ついているところです。

(写真は後日だだだーっと載せます)
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by ogawa_audl | 2008-05-13 21:55