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2007年 02月 19日
月刊ブログです
ご無沙汰しております。

最近始めたこと
日曜朝のデッサンの教室、週1,2回のスポーツジム通い、友達とアイデアコンペの参加。

デッサンは気分転換のため、ジムは健康のため、コンペは自由を得るため。

仕事のほうはここ数週間毎日ディテール描いてます。
赤ペン先生の隣に座っていろいろ教わったおかげで、うちの会社のスタンダードは
なんとなく見えてきた。
無理言って、まだやったことがないディテールにも挑戦させてもらっている。ありがたいことです。



さてさて、
前回の続き。
シアトルに今年オープンしたOlympic Sculpture Park。
ここについての分かりやすい説明はこちら。(Sさん勝手にありがとう)

公園としての視点
美術館としての視点
建築としての視点
ランドスケープとしての視点
都市計画としての視点

いろんな見方のできる’場所’です。
これまで、ダウンタン周辺で、海と対岸のオリンピック山脈が見渡せる公共の場所は
ほとんどなかった(高級マンションからは見えるんだろうけど)から、
それだけでも意義のあるプロジェクトであるし、
海沿いを走る交通量の多い自動車道路と鉄道線路の上を緑の大地が街から海まで
覆いかぶさってつないでいることは、都市計画からしてもおもしろい。
公共の公園であるから、周辺の建設ラッシュとは無関係に、この場所は未来も維持されていくだろう。
見た感想: 建築の部分は近くで見ると安っぽくてイマイチ・・・
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こういった市民に開かれた緑のベルトが海沿いに広がっていけば・・・

と思いきや!

実は3月に、シアトルではある事案に対する投票があります。

「老朽化した高架橋を建替える」 VS 「地下にトンネル化して地上を開放する」

現在海沿いを走る高速道路の高架橋(viaduct)は見た目にも分かるくらいに老朽化しています。
以前の地震からのダメージもあって、耐震性にも問題が出ているとのこと。
ついでに、海水を受け止めている護岸(seawall)も老朽化しており、近いうちに建て替えが必要。
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で、選挙前の現在の様子は、というと、

トンネル案を強く推してキャンペーンを広げるグループ、
安全性と建設費高騰を理由に高架再建設でもう決まったかのような発言をする行政のトップ、
あまり関心のない一般市民、

という構図のよう。

シアトルの姉妹都市・神戸でしばらく生活していた自分としては、
海岸沿いに伸びる高架とその周辺の暗い環境が思い出されて、
巨大高架案にはどうしても楽しいイメージは描けない。
でかい高架は、ただその下だけでなく、その両側にも暗いエリアを作り出していた気がする。
アメリカだと、その周辺でやばいもの売ってたり怪しげなひとがたむろしてる絵がすぐに
浮かぶのですが・・。

東海岸のボストンでは、かなりの距離の自動車道をトンネル化する大工事が行われて
いますが、その中で工事を請け負った建設業者の手抜きでえらいことになっているらしい。
ひょっとしたら全部やりなおしか!みたいな。
この出来事も、行政のひとたちにトンネル化を心理的に躊躇させるような要因の
ひとつになっているような気がする。

行政トップは、「トンネル化すると、いざ事故が起こったときに救急が到着するのに時間がかかる」
と言う。
それはそうかもしれない。
トンネル大事故、とか起こったら、その責任を問われるのは行政になるだろうというのも想像できる。
でも、そうだとしたら、そのような事故を前提としたようなものを
そもそも作る必要があるのか、と思ってしまう。
そもそも高速道路はそこまで必要なのか?
海沿いでなければならないのか?
すでに周辺のインフラができてしまっているから、そこから逸脱するのは難しいのですが。

そんなことを考えていたときに、ある番組で
将来的な地球温暖化とそれに伴う大災害で
トンネルが水につかって車が水中を漂っている映像を目にしてしまった。

うーん。
安全性、経済性、そして見た目や楽しさ、夢。
どれもみんな必要なのはわかっているんだけどね。
もっとうまいアイデアが必要なんでしょう、きっと。
インフラをもっと大きなスケールで考えてみるとか。
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by ogawa_audl | 2007-02-19 01:55