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2006年 12月 23日
なんか、こう、やっぱメリハリがほしいじゃないですか
クリスマス前の金曜日。
ほとんどのひとが、明日から休暇に入るということで、
日本でいうところの仕事納めみたいなかんじでしょうか。
今日でうちの会社を去るひともいて、
それも兼ねて近くのバーででビールを飲むことに。
そのスタート時刻は

・・・2時半!

まじです。会社内で放送までかかっていたり。
おいおい、ええのかこれで?
さっき昼ごはん食べたばっかじゃないですか!?

少しやることがあったので、僕は4時くらいに遅れて合流。

今年の最後の仕事日、みたいな締まりは全く無しでした。
そもそもすでに月曜辺りから、会社内ではみんな気持ちが休暇に向かっていて、
ゆる~い空気が流れてましたから。

だらだらだら~っと休みに突入です。
個人的にはもっとメリハリがほしいですね。
一本締めくらいしたい気分です。
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by ogawa_audl | 2006-12-23 14:53
2006年 12月 21日
生○ール
生ビール?

おしい。正解は生ホール。
シアトルが生んだ、と本人が思っているかどうかはわからないけど、
シアトル出身の世界的建築家 Steven Holl に会ってきました。
ちなみに僕は彼の建築のファンです。生きてる建築家の中では特に。
光の使い方がすごいから。

この街にはPeter Millerという建築デザイン専門の小さな書店があるのですが、
そこにちょこっとやってきたS.Holl。
ホントの目的は、出したばかりの本の売り込み。サイン会みたいな?
あとおそらくクリスマス休暇のために戻ってきたのかなと予想。

僕は、その本は買わずに、もともと持っていた彼の作品集を持って行って
ちゃっかりサインをもらって、個人的にちょっと質問したり握手したり。
短い時間でしたが、貴重な体験。
当たり前だけど、生身の人間なんだな~って。本とかでしか見たことなかったから。

終わってから、一緒に行ったsuna君と生ビール飲みに行きましたとさ。
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by ogawa_audl | 2006-12-21 15:42
2006年 12月 21日
続 Anderson Anderson Architecture Lecture
プレファブ建築は、
カプセル建築も含めて、誰もが一度は興味を持つのではないだろうか。
僕自身も、学生時代にかなりはまっていた時期もあったし、今でもときどき考えることもある。

ひとえに、プレファブと言っても、いろいろなレベルがあるのが現実だと思う。
日本のハウスメーカーの住宅は、部材が規格化されていて、プレファブ建築のひとつだと思うし、
一般に建物を建てるときの窓、ドア、手すり、外壁のパネルなど、規格化されているものを挙げればきりがない。
流通や工業化がまだまだ発達していなかった昔々、あるいそれらの流通が今現在も行き届いていない地域などでは、
その土地で得られる材料を自分たちで加工してから建物へと変えていく。
しかし、現在建築で使われる多くの材料は、メーカーのカタログから選ぶことが一般的になっている。
普段あまり意識しないが、これも、部分的なプレファブと言えるのじゃないかと思う。
見えないプレファブとでも言ったらいいのか。
一方で、Anderson Andersonが語るプレファブ建築は、見えるプレファブ。
ぱっと見て、いかにも「ザ・プレファブ建築」という印象。プレファブがひとつの表現になっているし、
中心的なコンセプトにもなっている。

今回のレクチャーで彼らが見せてくれたプレファブ建築のコンセプトをまとめると以下のようである。
1.プレファブのモジュールやシステムを敷地の条件に合わせて建てる(敷地が変わっても自由自在)
2.シンプルなシステム、箱型
3.大地の中に置かれたプレファブ建築が周辺環境と調和する(ほんとか??)
4.建設工期が短くて済むため、安価である
5.非常時(災害後や、建設が難しい敷地例えば森の中や高層ビルの屋上)に便利

しかし、気になったことがある。

スライドのほとんどが、建物の外観なのである。
内部はほんの数枚のイメージだけであった。
もし、内部空間が優れたものであるならば、誰でもきっと紹介するであろう。
でも、それを見せないということはどういうことか、考えたら容易に想像がつく。

シェルターとしての意味合いはあったとしても、
気持ちよい空間を達成できていないのではないかと想像する。
カプセル建築が定着しないのも、それを使うひとが、感覚的に
一般的な建築の空間に勝るような心地よさを感じていないからではないかと思う。
たまにキャンプなどでテントで寝泊りするのは楽しいが、
これが毎日だとけっこうつらい。ちょっと極端だけど。

プレファブは、非常時にこそ力を発揮する建築だという。
となると、常時には持った力の全てを発揮できないのか。

ほかに気になったことを挙げると
1.コストが安いというのも、建設時の短期的なことであり、長期的に見ると、空間的質が
  獲得できていないのであるならば、危うい
2.箱型である必要はあるのか?プレファブでも部材の組み合わせ方でもっと自由な形態が
  可能だと思う
3.プレファブ建築のシステムによって、自然の土地においては大地に負荷の少ない建設が
  可能であるという。そしてこれが、環境との調和だ、ということにしている。建設時の付加が
  少ないのはそうかもしれないが、それが周辺環境との調和かどうかは、?である。

彼ら、システムが好きなのだろうと感じた。そしてそれが表現の方法になっている。
ここまでとことん箱型のプレファブ建築をずっとやり続けているのは執念というかなんというか。
ハリケーン被害を受けたニューオーリンズの提案でも、ランドスケープは流線型でデザインしているのに、
建物は同じ箱型。これを見て、箱型のプレファブが本当に好きなひとたちなんだなと思いました。

目的を成し遂げるために生まれたシステム。
いつしか、システム事態が存在の理由になったり、システムを維持することが目的に
なってはいけない、と思う。なんかアメリカ社会みたいだな。
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by ogawa_audl | 2006-12-21 15:25
2006年 12月 16日
Anderson Anderson Architecture Lecture
月曜の仕事のあとに、シアトル中央図書館での建築家レクチャーシリーズにまた行ってきました。
今回の主役は、Anderson Anderson Architectureです。
彼らは、このレクチャーシリーズを主催するSpace-Cityという団体の創設者でもあります。

さて、Anderson Anderson Architectureがどんなひとたちかについてざっと。
Peter AndersonとMark Andersonは、ともにシアトル出身で(兄弟?)、
建築は東海岸のハーヴァードなどで学ぶ。
1984年にDesign-buildの会社を設立。
90年代の初めには、日本での仕事もしている。2x4のシステムを日本の大工に教えたりしていたらしい。
現在は、サンフランシスコのカリフォルニア大学バークリー校で教えつつ、
アメリカのノースウエストを中心に、住宅、企業関連、店舗、教会、学校などの
プロジェクトをしている。建築以外にも、インスタレーションなどアート的なことも
しており、ベネツィア・ビエンナーレに出展などもしている。
特徴的なのは、プレファブ建築に力を入れているというところ。
つい最近、Prefab Prototypes: Site-Specific Design for Offsite Construction
という本も出している。今回のレクチャーはその本も宣伝も兼ねてか、
プレファブに特化した内容のレクチャーとなっていた。

レクチャーの進め方は、最初に人体とランドスケープとの相互作用とか、
コンセプチャルな絵や話がなされる。たとえば、植物は建築と大地をつなぐものだ、とか。
建築だけにとらわれない考え方や、実験的に模型をつくっていることなど、
なかなか面白そうであった。

次に建築作品やアンビルドのプロジェクトを見せていくという流れ。
ここでは、プレファブの本の売り込みのためなのかどうなのか、
プレファブ建築を主に見せていく。
スティールの箱型の構造に、SIP(Structural Insulated Panel)システムのパネルをつけていく、とかそんな感じ。

ちょうど、プレファブとか仮設建築について考えるいい機会になったので、
ここからは、彼らのレクチャーの内容と、僕自身の個人的な考えを交えて書いていきます。
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by ogawa_audl | 2006-12-16 05:52
2006年 12月 10日
忘年パーティ
土日出勤したり、日が変わっても働いてたり、先週から忙しかったのですが、
ようやくそれもひと段落。

金曜の夜は、会社のクリスマス・パーティでした。
日本で言うなら、忘年会みたいなもんでしょうか。
会社によっては、広い場所を借りて、みんなドレスにタキシードみたいな
お固い場合もあるようですが、
今年のうちの会社のパーティは、なぜか会社のなか。

別にそんなにひろいオフィスではないのですが、
来年リノベーションするエリアの家具や壁をとっぱらって、そこをメインに
女性陣が中心となって、3日がかりで飾りつけ。

やってみると、けっこう見れるもので、なかなかいい雰囲気に。
照明も落として、天井の飾りつけがきらきら光って、
プロジェクターの映像がところどころで流れてる。
普段受け付けのおねーさん方が座っている場所が、出張バーになっている。
事務系で働いている若い男の子が、彼のバンドを引き連れて、歌っていたりする。
その横で、みんなわいわい飲んだり食べたりしゃべったり。
去年は会社のメンバーだけだったらしいけど、今年は家族友達恋人同伴可。
ということで、いつもより華やかでした。ドレス着てるひととかいろいろ。

みんな楽しげでよかったですね。
仕事忘れてしゃべって笑って。
改めて悪くない職場だなと思いました。
今月、才能のあるひとたちが何人もこの会社を去っていくので、
やや気分が下がり気味だったのですが、
もういっちょやってみるかな、という気持ちの入換えになりました。

今年もあと2週間ほどだ。
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by ogawa_audl | 2006-12-10 01:16
2006年 12月 03日
Green Architecture and Urban Design Lecture
木曜の晩、UWでサスティナブル関係のレクチャーがあったので行ってきました。
アメリカのノースウエストのトレンドとか最先端を見れるかな、と思って。
内容は地元シアトルの異なる規模の事務所が、緑化に関するプロジェクトやそこに至る考え方を
それぞれスライドで見せながらしゃべる、という感じのもの。

スウェーデンでは、1993年以降、GDPは上昇させつつも、エネルギー消費は横ばい、
CO2排出量は減少している、という。これはすごいことだと思う。
もちろんその国の気候や人口などによって、その実現の難易度は変わってくるとは思うが。

立ち見が出るほど客も来ていたし、結構期待していたけど、ちょっと肩透かしをくらった感じ。
自然大好き、ランドスケープ興味あり、の自分としては、緑化建築には肯定的なのだけど、
エネルギーとか水の利用とかの側面ばかり語られてもいまいち面白くない。
すでに当たり前になっていることを、わざわざ人を集めて語らなくてもナ、と。
もっと、プロジェクトに関わっているひと自身の体験からくる発想とか話とかしてもらいたかった。

アーバンデザインや建築で、それらを森のように考える、というのには共感するが、
見た目や使われ方はたいして変わっていない。ほぼ設備的な話になっている。
ぱっと見の緑の量は増えているけれど、建築そのものは今までと同じである。
例えば、屋根を緑化しました、というようなマイナーチェンジにすぎないからだろう。
’屋根’という言葉が’屋根’のままだから。

エコロジーが、満たすべき機能のひとつのようになりつつあるのかもしれない。
今の段階では、機能主義に新たな項目がひとつ増えたにすぎないようにも思える。
出来上がる形に、理由や説得力も持たせ、それを数値によってのみ評価するシステムが続く限り、
機能偏重主義はなくならないのだろう。

緑で覆うことで、あるいは森として考えることで、
建築そのものの定義がどう変わるか

というところまで考えて攻めまくって、それをカタチにして見せてほしかったかな。
エコロジーにプラスになるような建築はすでに実現しつつあるようだ。
つぎは、それを使う側が、楽しかったり美しいと感じたり、
という空間の使用者の視点までいくとよさそうだ。
内部空間がどう変わるか、とかも。
この辺は、次の段階なのかもしれない。

例えば、建築から始まって森へと近づけていく発想から、逆に、
森から始まって建築へと近づけていく発想をしてみたら、
かなり違ったものが生まれるんじゃないかと。想像するとそのほうがわくわくするけどな。

実際、伊東豊雄さんあたりは、すでにこのあたりのことを考えて形にしつつある。
「建築はもっと農学的なものになっていく」
とは、彼の言葉。
あるいは青木淳さんの「原っぱ」の発想をしてみるのもいいかもしれない。
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by ogawa_audl | 2006-12-03 06:04
2006年 12月 03日
Xaveer De Geyter Lecture
雪と氷と寒さで大混乱した今週のシアトル。
学校はどこも3日連続くらいで休校だったようです。
会社はあります、はい。
週の終わりになって、雪もなくなり、気温もいつもの温暖なシアトルに戻りました。

今週、建築系のレクチャーが2つあったので行ってきました。

まず月曜に、
Xaveer De Geyterのレクチャーがダウンタウンの中央図書館で。

Xaveerってなんて読むの?
と一緒に行ったCさんと疑問に思っていたのですが、

答え:ザビエール

のようです。この名前聞くと、どうしても歴史の教科書のファンキーな髪型が
浮かんでしまうのですが、こちらのザビエールさんは普通でしたよ。髪もありました。

では、彼とその事務所をざっと紹介。
1957年ベルギー生まれ。
90年代の初めまで、Rem KoolhaasのOMAで働いてから、ベルギーで自分の事務所を始める。
初期は住宅を手がけていたようですが、最近は集合住宅やオフィスビル、学校のような
公共施設など規模が大きくなっているようです。
だんだんと都市的なレベルのことに向かっているところは、以前見たBIGとかとも似ている。
そしてどっちもOMA出身。
ちなみに彼は現在でも、OMAとコンペでコラボレーションしたりしているそうです。

レクチャーの進め方は、彼がこれまで手がけた作品をほぼ年代順にスライドで見せながら
しゃべっていく、というかんじ。
実作だけでなく、コンペで負けた案とかもいろいろ出てきました。グラフィックの勉強にもなったかな。

作品の印象としては、シンプルな形態をときにずらしたり、断面で空間に変化をつけたりしている。
その断面から派生して、特に地下空間を扱っているのが印象的。
名古屋のオアシス21と似たようなコンセプトのものも見受けられた。
個人的に面白いと思ったのは、OMAとコラボしたパリのコンペ案。
公園のような緑の広いスペースに先端が少し細くなったガラスのタワーが乱立し、
それらが別々の用途の地下空間へのエントランスとなっているというもの。
タワーのすぐ横は掘り下げられたコートヤードのようになっていて、
地下にも自然光と空気を導いている。

それほど盛り上がった講演ではなかったが、印象的だったのは、講演後の質疑のとき、
あるアメリカ人の客が、
「地下空間を多く扱っているが、地下空間についてどう思っているのか?」
というような質問をしたこと。
日本人である自分は、Xeveerが見せる地下空間にそれほどの違和感を感じずにすんなりと見ていたが、
アメリカ人にとってはそうではないのだ、ということに気づかされた。
確かに考えてみれば、アメリカにある地下空間といえば、
せいぜい地下鉄か、建物の地下1,2階の駐車場くらいであり、
日本では当たり前になっている「地下街」のようなものはほとんどない。
都市が過密なヨーロッパや日本と違って、アメリカではわざわざ地下街なんて作らなくても、
日のあたる大地がどこまでも広がっている。
アメリカの都市計画でも、都市の密度を上げてコンパクトな街づくりをしようという流れはあるが、
そのときも、空間は空へと高く昇っていくが、地中へと下がっていくことは
発想のなかにあまりないのではないだろうか。そもそも必要性もないかもしれないが。

こういった、はっと気づかされる発見があるとなんだか嬉しくなる。
講演に行っても、誰かとしゃべっていても、本を読んでいても、
その中で何か発見があるときは、いつも楽しい。
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by ogawa_audl | 2006-12-03 05:08