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2006年 04月 22日
Maya Lin
悩んでいた方向性、
同じスタジオにいた数人の信頼できる’目’を持った学生に感想をきき、
そのあとスタジオのインストラクターのAlexを、忙しそうだったけど無理やりつかまえて
「どっちがいいかなあ?」
と意見を求める。やはり迷いが出る前のものでいいみたいだ。
あんまりにもひとりで考えすぎると、客観的な判断がつかなくなる。
そんなとき、他者の目はとても参考になる。
すっきりしたものの、これからの作業量と限られた時間を考えると喜んでもいられない。

スタジオを夜9時前に出て、
UWのヘンリー・アート・ギャラリーで始まったMaya Linのオープニングに
出かける。お酒とちょっとした食べ物も配られていたので、ビールをいただく。

Maya LinはワシントンDCにある、ランドスケープにVに切れ込みをいれたような
ベトナム・メモリアルのコンペでデビューしたひと。そのときなんとイェール大学の1年生。
今回の展示は、彼女の作品のうち、ランドスケープに重点を置いています。
建築学生ならよくつくるであろう、コンタ模型のようなものが多くみられます。
美しい曲線やダイナミックなスケールによって、それをアートとしている。
http://www.henryart.org/ex/mayalin.htm

実は今回の展示で使われているビデオを見るための部屋のデザインを、
前の学期の授業でつくったりしました。
で、出来上がりを見に行ったのですが、いろいろ作ったものが
ことごとく姿を消していたような・・
木材と格闘しながらモックアップをいろいろ作ったけど、
あれはなんだったんだろう??と思わないでもない。
作りながら、講師のJimの行き当たりばったりなやり方に
すでに疑問を持ってはいたのですが。
まあ、完成したスペースで楽しんでいるお客さんを見ると、
機能的には問題ないかな、とも思う。
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by ogawa_audl | 2006-04-22 22:52
2006年 04月 21日
Hmmm...
昨日ピンナップ・レビューを終える。
来週はミッド・ターム・レビューがあるのにやる必要があるのかよくわからないけど。

デザインの方向性でまた悩む。
ヒューマンスケールとアーバンスケールの狭間で揺れ動く。
もっと単純に考えたほうがいいのか。
でも妥協はしたくない。悩む。
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by ogawa_audl | 2006-04-21 15:14
2006年 04月 18日
模型材料
を探していろんな店を回る。
画材系の店から大工さん系の店までいろいろ。

結局求めていたようなものがやっぱりシアトルでは手に入らないのだと
わかり、まあ、仕方ないか、と諦める。
手に入るものでなんとかやるしかなさそうだ。
模型にも地域性(?)が出てきそうだ。

ここにいると、ハンズとかロフトってすごい品揃えだと感心してしまう。

日本の状況が普通なんだと思うと、海外で同じように出来ないと不満になるけど、
日本の状況が特別なんだと思えば、「日本ってえらいね~」くらいの気分になってくる。
時間よりもかなり遅れてやってくるバスもそんな感じかな。

環境が変わると発想の転換が必要なんだと思う。
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by ogawa_audl | 2006-04-18 14:16
2006年 04月 18日
移動時間と待ち時間に
プロ棋士の羽生善治氏の本を読んだ。
将棋の世界でもこの10年は変化が著しいらしい。
かつてはその時期その時期でひとつの流行の形があったらしいが、
最近では新しい形が複数同時に研究されているという。つまり拡散傾向にあると。
というのも、コンピュータの使用や情報化によって、
新しい形がつぎつぎに生み出される一方で、その対策もすぐに研究され、
多様化と盛衰のスピードが格段に上がるようになったからだとか。

今まで定石とか邪道と思われて流されていたところに思わぬ発見があったり。

優れた直感とか創造力は、知識の積み重ねがあって初めて出てくるとか。

新しい世界(形)を発見できるのが楽しいとか。


将棋とかあまり詳しくなかったし全然分野の違う話なのだけど、
けっこう興味深い内容がそこここにあったな。
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by ogawa_audl | 2006-04-18 14:11
2006年 04月 18日
ひとりごと。
本当にいいものっていうのは

時間に耐え得るものだと思うし、

そういうものは論理で理解するより、

感性の部分で理解しているような気がする。



難しいのは、

感性の身につけ方って、こうだ!ってものがないし、

感性は論理と違って、定量評価できないこと。

でもだからこそ、実は無限に広がっている世界でもあると思う。


美しさは

論理よりも感性の部分で感じていると思うし。

楽しさも

感性で感じていると思う。


デザインを

新しさとイコールだと考えてしまうと、

デザインは消費されていくものだということになる。

でも、そうでないデザインもあると思う。

両方を備えたものができたらいいな、と思う。


さあ今日もがんばるか。
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by ogawa_audl | 2006-04-18 01:52
2006年 04月 16日
in stages...
少し暖かくなったと思ったら、今日は冷たい風が吹いています。
太陽が出たら景色がきらきらとして気持ちも上がるのですが、
朝から曇ったり雨だと、「・・・またかよぅ・・」と気分も下がるわけで、
その辺が作業効率に影響していないでもないなあと思う。

今学期とっているのはthesis(修士設計)のスタジオと、マイクロステーションの
CGの授業だけなので、生活が自分のペースで進んでいます。初期の計画通りに
進まないのはいつもと同じなわけですが。

先週の読書週間も終わり、今週はデザインのコンセプトをあれこれスケッチしたり自問自答を
繰り返す。ときには近所の湖のほとりに座り込んでスケッチを繰り返したりもして、
うんうん唸りながら、ようやく決定。
あとは作るのみ。作りながら小さな悩みはまた出てくるとは思うのですが。

モダニズムの延長とか機能主義の延長で、敷地とのコントラストをもった完結した建築をつくるのか、
それとももう少し敷地に分散(あるいは溶解)したような形で行くのかというところが
最後まで悩んだところ。
最後は後者で行くことに。理由は現実にまだ見たことがないものが
つくれそうなのがこちらだったから。あとはもうひとつ、伊東豊雄の言葉、

「メッセージを発する建築をつくる」

が決め手に。実施設計じゃない学生としてのプロジェクトなんだからなおさらそうだ、と。

敷地とか建築とか水とか時間とか光とかのヒエラルキーがランダムで入れ子になったような、
溶け合ったようなものになればいいなあと考えています。うまくカタチになればいいけど。

ということでズントーとかRCR Architectsみたいなシンプル&シャープでモダニズムの延長に
あるようなものにも惹かれるのですが、今回はそっちは敢えてとらないことにしました。

もちろん、形態(カタチ)のおもしろさとかカッコよさだけを追求することもしない。

いろいろ考えていたときにたまたま読んでいたものは、
・にほんの建築家 伊東豊雄・観察記 (瀧口範子)
 ・・・出来上がったカタチはどうあれ、設計するときの考え方に影響された気がしてます。
   読んでふつうにおもしろかった。若い頃の話とか特に。
・徹底討論・私たちが住みたい都市 (共著)
 ・・・建築界のオピニオンリーダーたちと社会学のそれとの討論。社会を建築とからめてどう見るか
   という点でおもしろかった。
・世界中の建築家の作品集や雑誌いろいろ
 ・・・ラテンの国のデザインになんだか惹かれる。欧州も南米も。それと日本。
・吉阪隆正の迷宮
 ・・・ときには建築・都市という分野を越えて、もっと大きな視点で世界を見ないとなあ、と。
・国家の品格(藤原正彦)
・養老孟司のバカの・・のあたりの連作数冊
などなど。とりあえず現実逃避の読書週間は先週で終わり。

去年読んだ、「負ける建築(隈研吾)」とか「原っぱと遊園地(青木淳)」とか
「新共生の思想(黒川紀章)」、「林昌二毒本」などもなんとなく気持ちの中で引きずっているところもあります。

あとはカーンとかシザの建築を訪れて感じた空間における光が持つ「力」とか、
ローマプログラムで古い建築群を見て感じた、時間に対するプログラムの弱さとか、
そんなものが自分のなかでぐるぐる回っているような気がしています。

何か新しいものを生み出すとき、やはり常に「あたりまえになっている現状」を疑う目を
意識的に持たないといけないなあと思います。現状って結局のところ過去に誰かが
つくった制度とかシステムがそのまま続いているだけ、という場合も多いのかなと。

でも一方で、制度に係わらず変わらない根源みたいなものもあったり。
その辺も大事にしたいと思う。
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by ogawa_audl | 2006-04-16 14:25
2006年 04月 13日
Job Fair
ジョブ・フェアが大学でありました。
場所はArchが入っている建物、Gould Hallのなかの吹き抜けのホールGould Courtで。
シアトルを中心に展開する約20社くらいの建築事務所が来ていました。
事務所の規模もいろいろで、多いところで数百人規模から、小さいところでは20人弱くらいまで
様々。

急遽今朝レジュメ(履歴書)をつくりました。
ルームメイトのマイクが、「レジュメつくった?」
って聞いてくるまでそういうもんとは知らなかった。
ぶらぶーら気楽に見て回るつもりでした。
マイク、ナイスアシスト!彼はいつも気が利く!ローマで一緒の部屋になってからずっと。

昨日ネットでチェックして気になったところを中心に回る。
そのレジュメを手渡しながら、質問したりされたりする。
気合の入った人は、ポートフォリオを持参したりもしていた。
2,3,気になる事務所も見つかった。
でもまだこれらはほんの一部。シアトルに限る必要もないし。
これからもっとリサーチしてみないといけないなあ。

今後の流れとしては、自分から連絡をとって、インタビュー(面接)の日程を調整するようだ。
あるいは興味を持たれたら、向こうからメールなどが来ることもあるみたい。
もちろん面接のときはポートフォリオ持って行きます。
試験みたいなのはないんじゃないかなあ。

日本みたいに、あらかじめ「全員この日に来てください!」みたいなのはないようだ。
そこは流動的。でも切られるときも流動的・・。そこがアメリカ流かな。採用時期も年中。
救いは、今アメリカの多くの都市ではちょっとした建築ラッシュで、
人手を求めているところが多いこと。

アメリカ人の友達にきいたところでは、小事務所でも、大事務所とあまり大差ないサラリーだとか。
サービス残業みたいなことをしまくったら、経営者が法律違反でつかまる社会なんだとか
なにかの本で読んだけど実際はどうなんやろ。
見た感じ、長時間労働は日本ほどではないにしろ、ほかの職種に比べたら当たり前のようで。
去年とったスタジオの先生、アンソニーも、金持ちになりたかったら建築家にならないほうが
いいよ、みたいなこと言ってたなあ。彼の事務所は最近どうなんかな。
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by ogawa_audl | 2006-04-13 13:08
2006年 04月 06日
1st Presentation
Thesis(修士設計)の第1回目の発表を終えました。

UW Architectureのthesisは、日本で言うところの論文でいくか、
設計でいくか(一応リサーチと設計をまとめたペーパーも提出)のふたつがあり、
多くのひとが設計をします。

設計のなかには、2つのパターンがあって、Independent と Studio があります。
前者は3人くらいの先生にお願いして、各自メール等でアポをとりながら進めるもので、
後者は集団でどばっと3人の先生(David Miller, Elaine LaTourelle, Alex Anderson)
に見てもらいます。
僕はなんとなく流れに身を任せてStudioをとりました。どっちか決める時期に、
あまりUW内部の先生の知り合いがいなかったというのも大きな理由のひとつですが。
Studioは合計35,6人の学生がいるようです。それを、分野ごとに4つのグループに
分けています。人数に対してインストラクターが少ないのですが、好きなようにやらせて
もらえるので、僕は一向にかまわないわけで。

UWの建築は、お手伝い制度がないので、全部じぶんひとりでやらないといけません。
そのうえ、期間もそう長くない。さらに僕の場合、敷地が日本なので、サイト周辺のトレース
を全部やらないといけない。アメリカでは国内のほぼどこでもCADデータがそろっており、
図書館で無料で手に入れることができます。これはこっちに来て驚いたことのひとつ。
アメリカ人はあたりまえと思ってるようですが。

ということで作業量はひとより多くなりそうなので、ゆっくりしてられない。
といいつつ、読書にはまっていたりしてますが。
この前の帰国で手に入れたものを1日1冊ペースで読んでます。
建築モノ、思想、社会学、経済、小説などいろいろ。
「今週だけ」と自分に言い聞かせつつ・・。
設計のアイデアを得るためのものでもあるんですけどね。

明日の岸和郎さんの講演会、授業とかぶってる・・・ショック。
M.J.Sunaくん、レポートよろしくたのみますわ。
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by ogawa_audl | 2006-04-06 13:16
2006年 04月 05日
Saturday
今学期最初のパーティ。30人以上がうちに来る。
テーマは’メキシカン’。
マルガリータをミキサー3台で作り続ける。料理はブリート。
ルームメイトのディランの彼女が用意してくれたでっかい帽子と付けヒゲで
ホスト役の僕らは集団でメキシコ人を装う。
おかしな夜だった。

次のパーティはthesis発表の後かな。
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by ogawa_audl | 2006-04-05 00:42
2006年 04月 01日
Friday
金曜ということでハッピーアワー。建築の学生が集まってビールを片手にしゃべる。

途中で友達に誘われて、Annex(別館)と呼ばれる一軒家のようなスタジオに移動して
庭でバーベキュー。初めてしゃべる人も何人かいて知り合いが少し増える。

今年の秋から神戸大への交換留学が決まっているLizとも久しぶりに話す。
春休みに神戸大とUWのシャレットにも行ってたみたいだ。
彼女はUWからの留学生にしては‘珍しく’、日本に行く前からちゃんと日本語を
勉強しようとしている。かつて短期間、日本で英語を教えていたというバックグラウンドが
あるにせよ、UWでほかの学部に混じって日本語の授業を取ったりしているのには
好感が持てる。逆に日本から行く場合はきっちりと英語のスコアが求められるのだから、
当然と言えなくもないのだが。

帰りのバスで、静かに、でも賑やかに話すひとたちに目を奪われた。つまり手話。
男女5人くらいのひとたちが、通路をはさんだ向かいの席でやり取りをしていたのだが、
その中のひとりの手と指の動きがあまりにもなめらかで美しく、見入ってしまった。
複雑に動き続ける何本もの指の動きは、それだけ見ているとまるでダンスのようであり、
熟練したピアニストの指の動きのようでもあった。
声で話すひとの中でも、美しい声やしゃべり方をするひとがいるが、手話でもそういうの
あるんだろうな。

ちなみにこの心奪われた手話の話し手は、
もじゃもじゃのヒゲをたくわえたクマのように体格がいい指の太いおっちゃんでした。
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by ogawa_audl | 2006-04-01 15:26