<   2005年 11月 ( 11 )   > この月の画像一覧

2005年 11月 30日
Teatro dell'Opera
スタジオの追い込みで時間的に厳しい中、
火曜の晩、ローマのオペラ座にオペラを見に行きました。
学割かなにかで半額でボックスシートのチケットを手に入れてもらって、
6人で舞台正面にあるボックスシートから舞台を見下ろす感じで鑑賞。
本格的なオペラは初めてだったので、いい経験になりました。

でも正直なところ、内容は全部イタリア語なので、細かいストーリーはよくわかりませんでした。
馬の耳に念仏。僕の耳にイタリア語オペラ。
b0021501_15421016.jpg

音楽として、空間としては楽しめたと思っています。
[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-30 15:43
2005年 11月 29日
Thanksgiving in Venezia
24日からThanksgivingで4連休だったので、ベネツィアに行ってきました。
サンマルコ広場とその周辺、リアルト橋、いくつかの教会、スカルパの作品などを見学。
到着したらものすごく寒く、翌日には雪が降りました。
光も弱まるし、寒すぎて歩いてられないしで、やや心が萎えてしまい、
建築見学もそこそこに、温かいカフェに逃げ込む。
夕方5時くらいにはすっかり暗くなってしまいました。
建築見るにはやはり暖かい時期のほうが良いようで。

それでも、街として見れば、雪が舞う光景は美しく、
これはこれでいいもの見たのかもしれない、と思ったのでした。
b0021501_1733227.jpg

スカルパのデザインは、モダンでありながら工芸品のような緻密な美しさもあり、
やはり感動を覚えました。タイミング悪く、閉まっていて内部が見られないものが
いくつかあったのが残念。
[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-29 16:47
2005年 11月 20日
あー
今日も昼間はウォーキング・ツアーでお墓関係をいくつか見る。
ひとつは、ドイツ兵による虐殺があった場所に立つモニュメント・墓地・博物館。
もうひとつはキリスト教の地下に広がる墓地。
同じ墓地でも意味合いはだいぶ異なるわけですが。

午後スタジオで作業してから、夜はみんなで連れ立ってセリエAの観戦に出かける。
サッカーの試合はいつもテレビで観戦していたので、スタジアムで生で見るのは初めてでした。
対戦はASローマとユベントス。
ローマに住んでるし、ホームゲームなので、ローマのマフラーを買って応援したのですが、
完敗してしまいました。4-1。ネドベドが際立ってた。

サッカーそのものよりも、スタジアムの客の様子に驚きました。
たまたまチケットをとったエリアが、アウェーのユベントスのエリアのすぐ隣だったので、
サポーターのやりあいを身近に見ることができました。
近すぎで巻き込まれていたともいえますが・・。
境界は透明の仕切りでガードされ、ずらりと並んだ警官にもガードされているのですが、
その頭上をペットボトルやらコインやらが飛び交います。
注意してみていないと、空から降ってくるボトルの直撃をくらうことに・・。
野球のファウルボールががんがん飛んでくるような感じでしょうか。
どちらのサポーターも、飛んできたらすぐに拾って向こう側へ投げ返す
というのを繰り返しています。おかげで試合を集中してみることができず。

座席を引き剥がして投げると、警官が厳しく取り締まります。
試合の最後には、警官隊がユベントスの客席になだれ込んで鎮圧していました。
どこかの国の暴動を取り締まる警官のニュース映像を見ているようでした。
b0021501_1772594.jpg

[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-20 08:48
2005年 11月 19日
今週したこと
スタジオのデザインが進みつつあります。
テーマはピアッツァとそれを囲む建築をデザインすること。敷地内に水道橋が残っていて、にぎやかな市場に面しているという敷地。
3人のグループで作業を進めています。学部生のDanとTrina。二人とも真面目で謙虚なので作業しやすいです。
月曜にコンセプトレビューを終え、その後は3人の先生による数回のチェックを受けながら、建築内部のデザインへと進んでいます。

木曜にはこれまでのトリップで重ねてきたスケッチとドローイングのファイナルレビュー。
A4サイズのドローイングを4枚と、スケッチブックを提出。みんなの前で講評。
これまで、こんなにスケッチをしたことはなかったので、いい経験になりました。
スケッチブックを見ると、質もスピードも上がってきているのが分かります。
スケッチに使うペンの種類なども数回の変化を経てきています。
今は、水彩でささっと仕上げるのにはまりつつあります。

そのほかには、イタリア語の授業が1回と、数時間から1日のツアーが数回。
いくつかの教会、30年代建設のSabaudiaというニュータウンなどを見ました。
ニュータウンは、どこもあまりうまくいっていないようで・・・。

昨日見たリチャード・マイヤー設計の教会 Chiesa dio padre di Misericordia (2003竣工)がきれいでした。舟をデザインのメタファーにしているそうです。写真からシンプルで間延びした空間を予想していたのですが、実際にはそれをはるかに超える密度を持ち、自分のなかのマイヤーのイメージががらっとかわりました。ちょうど夕暮れ時で、そらも青から紫へとかわる時間帯だったので、マイヤーの白に映る光も時間とともに変化し、余計魅力的に見えたのかもしれません。場所を変えながら、内部で壁にもたれかかってじーっと細部や光を観察していました。
b0021501_16381965.jpg

というわけで、あっという間に過ぎ去った一週間。
今日神戸では、学部時代にやっていた部活の仲間が結婚式。
海の向こうからささやかながら、おめでとう。
[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-19 17:04
2005年 11月 19日
San Gimignano
スペイン・ポルトガルで使ったレイルパスが一日分余っていたので、先週の土曜に日帰りでSan Gimignanoに行ってきました。場所はローマから北上してフィレンツェとシエナの中間あたり。

この小さな町は’塔の町’として有名です。
バスで町に近づいていくと、小高い山の上に、古くて小さなマンハッタンのような光景が見えてきました。学校のプログラムのトリップで、いくつか同様の山の上の町を見ましたが、San Gimignanoはいくつもの細い塔が林立してユニークな印象です。

これらの塔は、かつての権力者たちが自分の力を誇示するために競って建設したとか。現在は十数本の塔が残っていますが、多いときには70を越える塔があったそうです。それこそマンハッタンのようです。

町をひと通り歩いてから、地元の白ワインを買って帰りました。
b0021501_17272460.jpg

[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-19 16:33
2005年 11月 12日
Tivoli
スタジオのコンセプトレビューを昨日終え、
今日はデイ・トリップ。
TivoliでHadrian's Villa と、Villa d'Esteを見る。
貸切バスでローマから1時間くらい。

Hadrian'sのほうはレンガがむき出しの豪勢な廃墟という趣。
ローマが好きでなかったHadrianは世界を旅したときに見た
建築を真似てここに建てたらしい。にしてもすごい規模だ。
現在は廃墟となっているが、水面や彫刻や地下空間の光がきれいだった。
b0021501_802567.jpg

d'Esteのほうは、時代がもっとあとのほうになり、
緑が多く幾何学的平面のヨーロッパ式の庭園という趣。
特殊な点は、噴水がそこらじゅうにあるということ。
ここは山の斜面にあり、流れ落ちる水の勢いがあるため、
その圧力で噴水がなりたっている。だからそこらじゅう噴水。
噴水の起源を見た気がした。
噴水は人工的に水を飛ばすもんだとばかり思っていましたが
もともとはそうではなかったようで。
これまで持っていた噴水への抵抗感が少し軽減しました。
b0021501_7593311.jpg

[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-12 07:50
2005年 11月 06日
げーれん
Galen Minah という先生がいます。

白髪で、体格がよく、いつも落ち着いています。
あせったところは見たことないです。
そして結構なお歳のはずなのに、
かなり元気に歩き回っています、小さな犬をつれて(今思ったけど西郷さんみたいだ)。

授業以外で普段彼が話すことの多くは、

美味しい料理のこと    65%  
美味しいワインのこと   20%
色のこと          10%
建築のこと         少々

かつてルイス・カーンの元で働いていた経験を持つ彼は
時々カーンの話もしてくれます。

彼が言った言葉で印象に残っているものにこんなものがあります。

「空間を構成する素材の表面にも、無数の小さな空間が存在している」

「カーンは言っていた。空間に小さな開口部を持たせるのが最も美しい光を得る方法だと。」
[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-06 06:16
2005年 11月 06日
時間と建築、そして光
建築をつくること。

建築史家藤森照信氏によると、夢に出てくる風景を作ることができるのが、
そのユニークな点だという。

イタリアの町をいくつか見た。

建築に関しては、立地の力(特異性)が大きな魅力を創り出していると感じる場合もある。

建築そのものが魅力を創り出している場合もある(でもこれをなすのはそう多くない)。

構成の面白さに心惹かれることもある。

アマルフィのような密集し入り組んだ町は、有機的集合体のように映る。
そこには、現在までに至った要因があったんだろうな。

最初に住み着いたひとはきっと海から来たんだろう。
そして船上の男たちは飲み水を求めて、
山から流れ落ちる川をみつけた。
シェルターを求めて、
洞窟をみつけた。
だから上陸したんだろう。
地中海を見渡すために、
人は丘に登り、
やがては高地にも町ができたんだろう。
アマルフィの豊富な川の水は後に、紙づくりも発達させた。

ポンペイなど廃墟も見た。
そこでは、建築において時間のなかで変わるものと変わらないものが見えてきた。

機能は容易に変わってしまうのだろう。
また変えられていくことで、それは生き続けるし、魅力を維持する。

例えば、古い城郭や塔、邸宅が
ホテルやレストラン、ギャラリーになっている例は多く見られた。
おんなじことは、ずっと昔から起きていたと思う。

変わらないもの。

それは光。

(でも’一日’というスパンの中では必ず変化する存在でもありますが)

空間における光は、つまるところ、空間を覆う壁と屋根、そして光を導く開口部。
さらに光を受ける内部の表面。

機能が変わっても、
あるいは廃墟になって機能が失われても、
二千年経って外の世界が大きく変わっても、

太陽からの光は変わらない。

だから、内部空間の光も変わらない。

また、
ふと目を留めて写真を撮りたくなる、
スケッチをしたくなる空間には、
多くの場合、

美しい光が存在している。

古いものをみるのは、
時間をみること。
過去何十世代にも渡る人の意思をみること。

まだカーンの光の感動を越えるような光には出会っていないなあ。
出会っているとすると、それは
自然そのままの光。
色を変える朝陽、揺れる木漏れ日、青い海からの揺れる反射光。

カーンのそれは空間における光。

美しい光を、あるいは優しい光を生み出す天井は、
フラットよりも曲面、アーチなのではないかと思うようになってきた。

なぜか?

それは光にグラデーションを作り出すからではないかと勝手に仮説。

密集した町を歩くと、
頭上に現れるアーチや、小さなトンネルに心を惹かれてしまう。

どちらも面は曲面である。
これがフラットであるとそれほど心惹かれないのはなんでだろう?

頭上は重たいよりも、軽かったり優しかったりするほうが心地いいんだろうなあ。
キンベルの天井はそうだったなあ。
そういえばS.ホールやA.シザも、
光を受けるところには部分的に曲面を使っていたな。

光を一番美しく見せる面ってどんなんだろう?
[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-06 05:34
2005年 11月 06日
South Trip
10月31日から4泊5日のtrip。今回は南へ。行き先は、
Paestum, Amalfi, Capri, Ravello, Pomeiiなど。
移動はバスで。車中では隣に座った誰かとあれこれしゃべる。
または日本から持ってきた谷川俊太郎の詩選集1~3を読んだり
(思いがけず、素材とか光とか都市に関する記述があって興味深かった)。

Paestum、Pomeiiでは遺跡(廃墟)群を見る。
残りは、海を臨む谷間に発展したAmalfiを拠点に自由行動。
フェリーでCapri島へも行く。
ここでも、多くの町の、密集し有機的につながる立体構成に心惹かれる。
海もとてもきれいだった。

この地域の海岸沿いは、海面から突然山になっているようなところ。
海にそそぐ川とその谷間に沿って町が形成されている場合と、
そのずっと上のほう、山の頂あたりに空中都市が形成されている場合との
大きく二つのパターンが見られる。
現代的な都市計画の価値基準から行くと、どちらも決して住みやすい場所とは
見なされないと思う。でもそれを越えるような魅力があるのも確か。

ノース・トリップでも空中都市をいくつか見たが、
そういう街を歩き、眼下に広がる景色を眺めたり、逆に下から山の上の街を見上げていると、
その後ろには、人間の強い意志のようなものが見えてくる。
b0021501_7595180.jpg

b0021501_834237.jpg

[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-06 04:58
2005年 11月 06日
North Trip
10月23日から4泊5日でバスで北へ移動。
Perugia, Assisi, Pienza, Ciena, Orvieto
などを見てきました。

どこも、丘あるいは山の上に築かれた古い町。
そこから見下ろす景色、そして密集し有機的な集合体となった町の構成に驚く。
こんな場所にこれだけのものを築いてきた発想とエネルギーには畏敬の念さえ感じる。
ローマとは違って、道がかなり細いため、車の存在をあまり感じませんでした。
地上にいながら、地下を歩いているような錯覚に陥ることも。

地域的な素材で統一されると、一つ一つの建築の境界があいまいになり、
町全体が一つの建築であるかのように感じる。
あるいは町全体が一つの大きな家のような。
ここが台所、ここがリビング、ここが寝室、ここが仏間、ここが廊下、ここが庭・・みたいな。

特にAssisiの町は、その土地の石が薄いピンク色をしているため、
町全体も薄いピンク色で統一されていて、とても美しい町でした。
b0021501_7265851.jpg
b0021501_7271515.jpg

[PR]

by ogawa_audl | 2005-11-06 04:38