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2005年 06月 29日
Jun 27 in Chicago
午前中、シカゴ美術館へ。ちょうどレンゾ・ピアノが設計した新しいシカゴ美術館の展示を
やっていた。美術館内のその他の作品も駆け足で見てまわる。

昼にUWのOBで、シカゴのSOMで働いておられるジュンタさんにSOMの内部を
ざっと見せていただいた後、お昼ご飯までご馳走になってしまう。
SOMは大規模な物件をやっているなあ。突然連絡して初対面なのに、わざわざ時間を
割いていただいて恐縮。やわらかい雰囲気の気さくな方だった。短い時間だったけれど、
いろいろな話をしていただいて、見えていなかったものが見えてきた気がする。

午後、電車で空港へ向かう。少し早めに着いたので、食べたり読んだり書いたり寝たりする。

シカゴからフェニックスを経由してサンディエゴへ夜中近くに到着。
南だから暑いかと思っていたが、空気は涼しくて心地いい。
聞こえてくる音も、なんとなく乾いている。
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by ogawa_audl | 2005-06-29 00:31
2005年 06月 27日
Jun 26 in Chicago
朝はいつものようにスタバで朝食と少しのネット。

電車で20分くらい西へ移動。Oak Park という静かな住宅地へ。
ここにはF.L.Wrightの作品が集まっています。
まずWright Home and Studioへ。
ライトが独立した頃に建てた家族との自邸兼スタジオ。
エントランス部分は少し遺跡のようにも見える。大きなイチョウの木を中心にした中庭が
気持ちいい。
ここはツアーに参加すれば内部も見ることができます。内部の写真はNG。
各部屋が部屋として分かれており、内部もやや暗い印象だが、所々にカラクリがあって面白い。
サリバンの影響からか、かなり装飾的に見える。実際に生物の彫刻も使われている。
部分的には水平線が見られるが、大きな切妻の屋根の形態が強く映る。

ここにはショップも入っています。
そこで超高層ビルのパースを見つけたが、今見ても新しく映る。
未来的なデザインをしている。ライトのデザインの幅を実感。
造形としてのデザイン力は突出していると思う。

その後、周辺にあるライト設計の住宅をいくつか見る。これらは実際に一般の方が
お住まいなので、道路から見るのみ。
Robert P. Parker House
Thomas H. Gale House
Walter H. Gale House
Nathan G. Moore House
Edward R. Hills-DeCaro House
Arthur B. Heurtley House
Laura Gale House
Peter A. Beachy House
Frank Thomas House
これらを見ると、1890年代の作品は、水平線はまだ地上からの延長で
1階部分やバルコニーにのみ使用されて、屋根は勾配が急な従来の三角屋根といった感じ。
また全体的なプロポーションとしても垂直に建ち上がっているという印象がある。
それが1901年以降になると、屋根の勾配が緩やかになり、庇も伸びて、水平線の強調が
屋根にも展開されていったことがわかる。ライトが日本建築から影響を受けたというのも
よくわかる。屋根の勾配や庇が日本のそれと同じに見える。日本建築と違うのは、
日本建築は木造の高床で大地から軽く浮いた印象がある。
ライトのそれは、重たい石の土台によって大地とつながって見える。

住宅に続いて、同じエリアにあるUnity Templeへ。
ここも内部を見ることができ、写真撮影も可。
外観はシンプルなコンクリート一色で閉鎖的な重たい宮殿の印象。
ところどころにアクセントとして細かな装飾が見られる。
内部に入るとその印象は一変する。低いエントランスホールを抜け、礼拝堂へ入ると、
天窓からの採光、細かい装飾、明るい色使いに驚く。そしてそれを取り囲む回廊や
バルコニーの構成が面白い。帝国ホテルでも感じたけど、階段の構成が面白い。
住宅では暗い印象を受けたが、ここでは内部空間としての心地よさがある。
ちょっと装飾が多いかな、というのは個人的な好み。
ライトは階段のつなぎ方とその隠し方がとても巧みだと思う。
以下、ガイドからの抜粋。ライトのインタビューから。

「テンプルを手がけたのは、建物の本質は室内空間にあると、私が考え始めた頃だった。
 礼拝堂の真ん中に座っていると、大きなコンクリートの塊の中にいながら、四方から雲の
 行き来が目に入る。すると、窓という穴を持った壁が消え失せる。人々はどこに座っていても
 そんな感じを味わう条件が用意されていることに気づくだろう。
 私はこのテンプルを建てたとき、建物の本質は壁と屋根にあるのではなく、人の住む空間
 こそ大事なのだと初めて気づかされた。それ以来長い間、このテーマを考え続けている。」
 (1956年春、Caedmon Record TC1064より)

次にまた電車で移動。ダウンタウンの南に位置するシカゴ大学の近くへ。
Robie House へ。ぎりぎりツアーに間に合って、内部も見ることができた。
ここも内部の写真はNG。
水平に伸びる要素。長い庇。この住宅は今日見た中でいちばんカッコイイ。
内部の構成も、Wright Home and Studioとはだいぶ異なった印象。
2階のリビングダイニングは、暖炉と階段を中心において、一室空間のような構成になって
いる。ちょっとミースのような。ずばっと抜ける視線はやはりすがすがしいですね。
もちろん窓が占める割合が現代建築に比べると小さいため、やや暗い印象はありますが、
住宅はそれでいいのかもしれない。この辺は住む人の好みでもあると思う。
内部の細かな装飾を見ていて、全体的にはよく言われるように有機的に見えるが、
一つ一つの要素をみると未来的というかSF的というか、そんな印象を受ける。

隣にはシカゴ大学の新しいビジネススクールの施設が。同じデザイン言語が見える。
ライトへのオマージュ。ラファエル・ヴィニオリ設計とか。

そこから少し歩いてHeller Houseへ。これはまだ1890年代の設計とあって、
全体的なプロポーションは垂直に建ち上がって見える。でもそれぞれの要素は
水平性が見える。

ライトを歩いた一日。以前よりも興味が湧いてきたなあ。
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by ogawa_audl | 2005-06-27 23:09
2005年 06月 26日
Jun 25 in Chicago
シカゴのダウンタウン周辺の建築を見てまわる。
まずシカゴ建築財団へ行って、情報収集。ツアーなどもあるが、シカゴの建築をまとめた
ガイドブックを購入。小さいライトの画集も買う。

地下鉄で北へ移動。
CHARNLEY PERSKY HOUSE (Adler&Sullivan), JOHN HANCOCK CENTER (SOM),
860-880 LAKE SHORE DRIVE APARTMENTS (Mies van der Rohe)などを見る。

地下鉄でダウンタウンにもどる。
MILLENNIUM PARK (F.O.Gehry他), CHICAGO FEDERAL CENTER (Mies van der Rohe),
MONADNOCK BUILDING (Burnham&Root), FISHER BUILDING (D.H.Burnham),
OLD COLONYBUILDING (Holabird&Roche),SEARS TOWER (SOM)などを見る。

予定を消化できず。
なんか疲労が溜まってきました。暑さのせいだろうか。
明日はライトの作品を見る予定。
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by ogawa_audl | 2005-06-26 21:45
2005年 06月 25日
Jun 24 in Chicago
早朝地下鉄でボストンの空港へ。
2時間ほどでシカゴに到着。時差の関係で一日が少しだけ長くなった。
最初の印象は‘暑い!’。ミシガン湖からのさわやかな風を想像していたが、とにかく蒸し暑い。
シアトルの気候に慣れた上、ボストンから来たというのもあるだろう。
シカゴの街では電車の高架がビルのすき間を抜けていく。電車は地下も走っている。

まずはホテルへ。ユースの予約がとれなかったので、安いホテルを探して予約していたが、
内部は古くてものすごい情緒(?)のある部屋。まあ一人部屋だしエアコンもついているので
それだけでもましかなあ。

荷物を置いてからIITへ。週末は大学は閉まってしまいそうなので、金曜である今日のうちに
行く。ダウンタウンから地下鉄で20分ほど南へ移動してIITに到着。
今まで見たアメリカの大学とはだいぶ異なった印象。
やたらフラットで木もまばらで乾いた印象。建物もシンプルな四角いものがほとんど。
日差しも強いし歩いていてなんだか疲れる。このキャンパスの多くがミースの設計。
20くらいある。まずはクラウンホールを探す。

が!

真っ白い固まりになってた!

現在修復中・・・。
夏はアメリカの大学のオフシーズンなので今しかないといえばそうなのですが。
秋からはきれいになった姿が見られるようです。

クラウンホールに似た建築もありましたが、ミースによるものではないらしいです。
でもデザイン言語は同じだろう、ということで一応見てみる。

ミースの設計したもののなかではCOMMONS BUILDINGがきれいでした。
チャペルは、うーん、どうなんやろ?という感想。

その後IITに新しく建てたれたものも見てまわる。

まずはMcCORMICK TRIBUNE CAMPUS CENTER (R.Koolhaas)。
面白い建築でした。屋根を電車が通り抜け、ミースのCOMMONS BUILDINGを
一部に取り込んでいる。内部の見え方も様々。色も空間も複雑に絡み合う。様々な場面が
用意されている。
人の視界はカメラで取れる範囲よりもずっと広いわけですが、それを意識したかのように、
一度の視界に入る範囲で様々な視線の抜けがある。様々な空、緑が奥のほうに見える。
手前にも空が見えたりする。MITで見たゲーリーの内部空間も複雑だったが、こちらのほうが
見え方などがもっと考えられているという印象。また、ミースの古い建築との関係性も面白い。
ミースの建築が内壁の一部になったり、景色の一部になったり。くっついたり離れたり。
建築の内部に都市がある、そういうイメージの建築でした。原広司さんのいうところの都市とは
また違うイメージの建築の中の都市。クールハースのそれはもっとにぎやかで無秩序な
イメージ。でも混沌ではない。そこが重要。単なる形態の遊びではない。
プログラムがきちんと組まれているからだろうか。

次に道を挟んですぐ隣にあるSTATE STREET VILLAGE (Helmut Jahn)を見る。
IITの学生寮。ハイテック建築の流れの延長にあるのかなあ。環境を意識した建築のようだ。

ここでも建築学部を覗きたかったが、普段はクラウンホールが使われているらしいので、
その本来のスタジオなど見ることが出来なかった。でも今一時的に使われている部屋で
模型などを見る。特徴的だったのが、高層ビルの模型がたくさんあったこと。
さすがシカゴである。高層ビルの発祥の地。

ダウンタウンへ戻ってホテルの近くのスタバでパソコンに向かう。
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by ogawa_audl | 2005-06-25 22:32
2005年 06月 25日
Jun 23 in Boston
朝起きて食事もそこそこに早速地下鉄で移動。
今日は建築を見てまわる予定。

まずはHarvardへ。
地図を見ながらCarpenter Center (Le Corbusier )へ。
スロープのブリッジが建物を貫通。曲線と直線の構成。丸柱によるピロティ。ブリーズソレイユを
用いた窓の構成。部分的に緑、黄、赤などの色も見える。こんなことを言ったら怒られてしまい
そうですが、外観はポップな印象。立体構成で見せる建築。一方で内部は外観ほどの明るさ
はなく、やや暗い印象。
ボストンにはI.M.Peiの建築も多いが、それに比べると‘楽しさ’のようなものがある。
ペイはもっと幾何学に忠実で硬い印象。
さまざまなデザイン言語を使いながら全く違和感を感じなかった。コルビュジエの造形力は
すごいなあ。ボリュームの構成で見せる建築だからなのか、カーンほどのディテールへの
こだわりは見られず、荒っぽい印象。よく言えば力強い感じ。

ここでも建築学部に潜入。今年の学生の作品の展示をしていました。
パネルのみで模型の実物を見ることができなかったのが残念でしたが、さまざま個性があって
面白い。全体的に‘Design School’と言うだけあって、造形力を感じました。
新しい造形は見ていて面白いですね。新しい造形がどう世界を変えていくのか、個人的には
そこに興味があります。これはまだ自分でも答えを探している途中です。
だから否定も肯定もできない。
次にスタジオにも行ってみる。このスタジオにはちょっと感動しました。
こりゃやる気になるよなあ、と感じさせるスタジオ。階段状の明るい一室大空間に各自の
スペースが並んでいる。お互いが何をやっているかも丸見え。レンゾ・ピアノのイタリアの
斜面地にあるオフィスをさらに拡大したような感じでしょうか。それから、ぐにゃ建築も模型や
スケッチをちゃんと重ねてから作っていることもわかりました。

地下鉄でMITへ移動。
I.M.Peiの端正な建築を見た後、
F.O.GehryのThe Ray and Maria Stata Centerを見る。
群建築といった印象。様々な色・形のボリュームがニョキニョキと踊りながら集まったか
のように見える。でも四角い窓は同じパーツで出来ている。すごくポップな印象。
内部はさまざまなところから光が差し込んでくる。外部と内部が複雑に入り組む。
森あるいは岩山を歩いているような感覚がする。ボリュームの隙間が明かり取りになったり、
時には3層分の天井高のオフィスになっていたり。計画的に決めているのか、それとも
形を作った後にハプニング的に決定してるのか、どうなんだろう?歩いていて面白いけど、
僕にはちょっと落ち着かないなあ。子供がかくれんぼや鬼ごっこをするのには最高だろうな。
これもきっと使う側が使いながら発見していくタイプの建築だろうと思う。

次にMIT Chapel (Eero Saarinen)へ。
木々に囲まれた一角にレンガ造りの円柱形のチャペルがある。チャペルの周りは浅い水が
囲んでいる。エントランスからチャペルまでの廊下のステンドグラスのようなガラスからの
光もきれいだ。
チャペル内に入るとひんやりと静かで正面にあのさらさらと天から注いでくる光が目に入る。
そこには宗教的な像など何もないが、その光が神々しさを作り出している。
あのきらきらと光る金色の粒の正体を知りたかったが、それは金色に塗られた太いワイヤーに
長方形や三角形のプレートが固定されたものでした。それがあのさらさらとした光を生み出して
います。そして波打つ壁の下端にはガラスの隙間があって、外部の水面を反射した光が
わずかに下から内部の壁を照らすようになっていた。ぼーっと眺めながら座っていたら、
気づけばうたた寝していた。涼しくて薄暗くて心地よかったのでついつい。

そこから少し離れたところにあるSIMMONS HALL (Steven Holl)へ。
学生用のドミトリー。周辺に建物が建て込んでいないため、周辺からぽつんと浮いて見える。
遠くから見るとデジタルのピクセルがより集まったように見える。近くに行くと色の仕掛けが
わかる。見る角度によって色が変わる仕掛け。正方形の窓は26インチ(66センチ)角。
内部は1階のロビーだけ見せてもらえた。内部にはグネグネした造形の壁や階段がある。
外観と比べて内部は素材感がある。

またしばらく歩いてBAKER HOUSE (Alva Aalto)へ。
大きな川沿いに建つドミトリー。Wのようにくねくねした平面。でも角はない。
外観はレンガ。ところどころに焦げた不整形のレンガもアクセントのように加えている。
外からみていて、内部も見たいなあ、と思っていたら、建築ツアーのような集団が来たので
うまく紛れこむ。MITのツアーかなあ。知らなかった。ざっと見るにはいいけれど、
ひとつひとつをゆっくり見るには向かないかもしれない。
内部もレンガの壁だけれど、外部よりは大きめでフラットなレンガを使っている。
2人部屋も見せてもらえた。簡素な雰囲気。
その後ツアーの集団が去った後も一人残ってコモンスペースでアアルトの光にふれる。
カーンとも違う優しい光。ぼやーっと白っぽい光。
北欧の光はこんな感じなのかなあ。白夜とか。
外に出るといつもどおりのボストンのすっきりと明るい光があるが、
アアルトのフィルターを通すと光の質がもっとやわらかく変わる。そこがすごい。

その後歩いて橋を渡ってからP.Johnson設計の図書館やStanley Saitowitz設計の
ホロコーストのモニュメントなどを見る。

夜、同じ部屋に泊まるスロバキア人、アルゼンチン人、アイルランド人と少ししゃべる。
日本のイメージは古い歴史とテクノロジーのようだ。
翌朝早めのフライトなので早めに就寝。
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by ogawa_audl | 2005-06-25 22:28
2005年 06月 23日
Jun 22 in Boston
アムトラックがいつもどおり1時間近く遅れたので、NewHavenの駅で本を読んだりして
時間つぶし。

Bostonには夕方到着。本当はもう少し早く着きたかったのですが、仕方がない。
北へ来るにつれて気温も下がってきました。ボストン涼しいです。海も近いです。

ユースでチェックインして荷物を置いてから街へ繰り出す。
いつも通り歩く、地下鉄に乗る、降りてまた歩く。

それほど大きい都市という印象は受けず、古い街並みが共存しています。
アスファルトが、レンガや石畳などに変わるだけで人と車の上下関係が少し
変わってくる。あるいはスピードが変わってくると言ってもいいかもしれない。
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アメリカの多くの都市が縦横の直線的な道路で構成されているのと違って、
Bostonの道はもっと有機的です。歩いていて自分がどこを歩いているのか
すぐに分からなくなり、何度も地図で確認していました。
でもだからこそ歩くにつれてモニュメンタルな塔が見えてきたり、という
シークエンスの変化や、細い石畳の道を歩く楽しさが増しているとも言えます。
直線的な道で、どの通りからもずばーっと海が見えるアトルのような
都市計画とはだいぶ異なった印象を受けます。
どっちのほうがいい、とかはなかなか言えないところがありますね。
どちらもいいところがあるので。どっちも好きです。

それから、こういうくねくねした有機的で狭い道で構成された都市では
広場の役割というか印象がだいぶ違ってくるように感じました。
Faneuil Hall Marketplace というエリアがあるのですが、
そこは歩行者中心のとてもにぎやかでいい雰囲気を創り出していました。
アメリカでは珍しくヨーロッパ的な広場と言えるのではないでしょうか。
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by ogawa_audl | 2005-06-23 11:24
2005年 06月 22日
Jun 21 in New Haven
朝ホテルに付いている食事をとる。
bagel with creamcheese。最近毎朝これ食べてます。

ホテルが街の中心から少し離れた場所なので、公共交通機関もないらしく仕方なく
タクシーを呼ぶ。Yale University へ。

まずは地図がほしいなあと、うろうろしていたところ、本で見たことがある景色だと思ったら
YALE CENTER FOR BRITISH ART (Louis I. Kaln)
を発見。
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この建築は、カーンがNYのペンシルベニア駅で亡くなった後に竣工したものです。
(カーンの死後にそれを引き継いで完成させた中心人物のひとりが、春のスタジオの
講師だったアンソニーでした。)

まずはいつも通り、まわりを一周しながら写真を撮る。
そしてエントランスへ。ピロティ状になった少し薄暗いエントランスの奥に、
オレンジ色に光る内部空間がガラスのドア越しに見える。
内部へ入ると、高く明るい吹き抜けに驚き、つい見上げてしまう。
カーンの内部空間の光はいつも優しい。
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そこから奥に進もうとすると受付のおばちゃんに荷物を置いていくように止められる。
そこでちょっと話す。
建築学生だと言うと、見てたらわかると言われた。
いきなり床に座って天窓のスケッチ始めたり、壁に近づいて空調の納まりの写真
撮ったりしていたから、まあ変な動きではあっただろう。
カーンのデザインについて質問されたので、限られた知識と限られた英語で
なんとか伝えることに努めてみる。最初は怪訝な目で見られていたけれど、
すっかり打ち解けた。人間正直に話せば通じ合うものだ。
マップがほしいことを伝えると、yaleの地図をくれた。さらに、面白い建築はどこか
訪ねたら、隣に座っていたボランティアのおばあちゃんを紹介してくれた。
このおばあちゃんがまた良いひとで、大学の建物をめぐるツアーがあるから、と
わざわざ電話してその開始時間とか所要時間とかを聞いてくれた。
でも実は時間なくていけなかったのですが・・(おばあちゃん、ごめんね。)

階段室へ向かう手前は再び低い天井で薄暗い。
円筒状の階段室に入ると、今度は少し明るくなる。
そして2階へ。階段室を出ると再び暗い場所に出る。その先には先ほどの
吹き抜けから明るい光が差し込むのが見える。
円筒の反対側にはもうひとつの吹き抜け空間がある。
ここは最初のものよりも光が淡くやわらかく均一な印象。
その両サイドは図書室。
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3階4階は、絵画の修復か何かの関係で今回は入れませんでした。残念。
8月からは入れるそうです。

以下感想。

実はこの作品はUWの春に取ったスタジオの授業で教科書のように何度も
アンソニーの話に出てきたものでした。でもどうしても図面や写真からは
その良さがわからなかった。街に対して閉じた印象の外観や、黒っぽい’金属’のパネル、
エントランスのつくり方など、どうも自分のなかで納得できなかった。
でも訪れてみてそれら全てが解消されました。
やはりカーンの建築は実物を見ないとわからないタイプのものであるのは確かなようです。
今では大好きな建築のひとつになりました。それに今回も教えられることが多かった。
写真もついついたくさん撮ってしまう。撮りたくなる部分が多いということでしょうか。
ディテールは、きりりとしてシャープですが、内部空間はやわらかい印象を受けます。
ここがすごいところのひとつだと思います。
キンベルに比べると、こちらのほうが規模が大きいし、機能的(設備的)な面が多く導入されて
いるように思います。そのため、キンベルのほうがシンプルで光に包まれるような感覚がある。
一方、Britishはその分、光のコントラスト、光量の変化によって、ひとつの建築の中で異なる
場面を作り出しているように感じました。光の変化によるシークエンスの面白さがあります。

「金属パネル」
うすい黒っぽく表面はマットな感じ。ざらざら。思っていたよりもずっと落ち着いていて、
金属でありながら、むしろガラスの表面の滑らかさを際立たせる背景のようにも感じられた。
また、コンクリートとの相性もよかった。内部のオーク材もそうだし、キンベルなどで見られた
白いトラバーチンもそうだけど、カーンはコンクリートと相性良くなじむ素材がよくわかって
いたんだろうなあ、と想像できる。素材への観察力か、それとも愛。

「シンプルさと複雑さ(システムの中でシステムを崩す)」
プランを見ると、グリッドを用いていて一見単純に見える。でも実際の内部空間を体感
すると立体構成など結構複雑。それはディテールにも言えて、ここでも単純なグリッドや
システムとしてのデザインを崩している。だからスケッチをしていて予想しながら線を引くと
あれ?と裏切られてしまう。単純な繰り返しではない。だから写真もついついたくさん撮って
しまうのかもしれないなあ。

「カーンの窓」
キンベルでもリチャーズでも感じたのですが、窓のガラス表面がとてもフラットで
滑らかできれいです。また、薄く見えるように工夫されたサッシュがここでも
同様に見られました。
Britishで見ていて面白かったのが窓の形状。一見するとシステマティックな反復のように
感じますが、よく観察すると全体としては、位置も大きさも、バラバラなんです。
エレベーションをスケッチするとそれがよくわかります。
それをバラバラに感じさせないところがすごいところでもありますが。
この窓の形状、僕も疑問だったのですが、内部空間でその理由が判明。内部の機能から
決まっていたのですね。例えば机とか本棚とかの家具だったりします。

「光源としてのヴォイド」
キンベルで中庭が内部空間の光源として重要な機能を果たしていたように、Britishでも
天窓で覆われた吹き抜けが、内部空間へ光をもたらす重要な役割を果たしていたように
思います。どちらの建築も外から見ると、開口部が少ない閉じた印象を与えるのも共通
しているように感じます。

「バランス感覚」
デザインで重要なもののひとつに、どこでデザインをストップするか、というバランス感覚が
あると思います。作りこみすぎてもtoo muchとなってしまう。その辺がカーンは優れていた
のだと思います。エレメントを分割して、それぞれをシンプルにデザインする、ここまでは
多くのひとができると思うのですが、次にそれらを統合するためのバランス感覚。
ここが重要な気がします。


さて、次に訪れたのが
YALE UNIVERSITY ART GALLERY (Louis I. kahn)
こちらはカーンの初期の作品。Britishのほぼ向かいにあります。

が!

大規模な改築中で原型をとどめておらず・・ビニールシートで覆われている!
でも堂々と中へ入ってやりました。現場で働くおっちゃんに
「中に入ってもなにもないよ」
と言われたのですが、自分は建築を勉強していて建物が見たいのだと伝えると、
「おう、入れ入れ」
みたいな状態でした。
でも内部はいろいろなものが散乱しているしシートはかぶっているし、なにがなんだか・・。
とりあえずあの特徴的な天井を写真に収めて大人しく撤収。
まあ、貴重な体験といえばそう言えなくもないかな、とポジティブシンキング。
2006年の秋まで工事は続くそうです。
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次に道を挟んですぐ隣にある建築学部棟(Paul Rudolph)へ。
外観も内部も入り組んでいて、個人的には'nest'という印象。
使う側が発見しながら自分の住処としていく。
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内部では今年の学生の作品展が大々的に行われていました。
それぞれに個性があって面白い。シンプルなものからグニャ建築まで様々。
個々のレベルも高い。表現も様々。手描きあり、CGあり。
模型もすごい。模型の材料もさまざま。
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さて外に出ると、この建築棟の隣にはなんと
TROPICAL HOUSE (Jean Prouve)
が!しかもホンモノ!
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アフリカにあったものを、フランスに運んで、さらにそれが今、Yaleに来ているらしいです。
期間限定で。
こんなものが見られるなんて予想外のラッキーでした。内部には入れませんでしたが。

Britishの隣のイタリアンレストランで遅めの昼食(そこそこ美味しかった)。

地図を見ながら
BEINECKE LIBRARY(SOM)
へ向かう。
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あの黄色く光る大理石の実物が楽しみでした。
実は外観を見たことがなかったので、着いたときには真っ白い外観に
あれ?
と思ったのですが、内部に入るとオレンジ色に光る大理石の壁が。
そして中央には巨大なガラスボックスの中に本が並んだタワーがそびえています。
こんな空間、初めてでした。
こんなものあるのかー、と驚き、「ほえ~」と見上げていました。
人間のための空間というよりは、本のために捧げられた殿堂。あるいはモノリスの内部。
ソファに座って、本のタワーをしばし見上げる。
先人たちが積み上げた知恵と時間が「どうだ」と言わんばかりに迫ってくる。
これらの本はとても貴重な本で、そのためにガラスで閉じられ内部の空調で
維持されているそうです。
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そのままソファでちょっと昼寝。
この空間、一度体験してみる価値ありです。予想以上でした。

夕方、大学の内部や大学周辺のニューヘイブンの街を少しぶらぶら散策。
薄いオレンジ色の砂岩の印象。緑も多くて落ち着いた街。
来てよかったなあ、New Haven。

タクシーでホテルへ戻る。
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by ogawa_audl | 2005-06-22 13:19
2005年 06月 21日
Jun 20 in New York
今日はNYからNewHavenへ移動する日。
荷物をまとめて大きなものはホテルに夕方まで預かってもらう。

ホテルの斜め前にあるとても気持ちのいい公園でしばしくつろぐ。
この公園はビルの谷間にある小さな公園だけど、滝があって木漏れ日があって鳥のさえずりが
聞こえてとても気持ちいいのです。すばらしい空間。その辺はニューヨーカーたちも同じように
感じているようで、お昼時には座る場所がなくなるくらいの求心力があります。
この公園の名前は GREENACRE PARK (designed by HIDEO SASAKI)。
ポケットパークとして名作だと思う。とくにNYではその意義が大きいように思います。
それと地価の高いマンハッタンでこの公共の場所をつくるために援助したロックフェラーも偉い。

建築とともに建築教育も興味があるので、まずはコロンビア大学へ。
建築が入っている建物のなかへ。
どんな場所で作品作りがされているのかいつも興味があってスタジオを覗くのですが
ここはUWともPennともちがう感じを受けましたね。

パソコンが占領。

製図台を置く場所とかあるんだろうかというくらいパソコンが並んでいました。
UWなんかではパソコンの部屋は別で用意されていますが、ここではスタジオに
大学のパソコンがならんでいます。家具も黒を基調としています。
学生の作品はあまり見ることができませんでした。夏休みですからね。

次にクーパーユニオンへ。この大学は入ることができれば学費が無料というすごいところ。
その分競争率はものすごいようですが。
ここはホントに面白かった。ちょうど学生の展示をほぼ建物の全部を使って行われて
いました。おそらくスタジオであったと思われる場所の家具を全部どっかへ移動させて
展示スペースとしています。見ごたえありました。
内部は白い。壁も天井も柱も全部。
建築も絵画も写真も彫刻も同じ建物の中に入っているので、おそらくお互いの分野を
身近に感じることが出来てきっと面白いだろうなあ、と想像しました。
建築の作品はまず模型の量が圧巻でした。図面の特徴は手描きが多くて全体的に
シンプル。特に特徴的なのは、図面に全くといっていいほど文字がない。だから
やたらとさっぱりと見える。グニャ建築はあまり見なかったですね。直線的でありながら
細かく反復するようなデザインが多かったように思います。

ホテルに戻って荷物を受け取ってペンシルベニア駅へ。
アムトラックのチケットを買う。電車が遅れている。
結局来たのは1時間経ってから。日本じゃ考えられないですね。でも文句言う人もおらず
みな電光掲示板を見ながら待っています。そういうもんだ、と受け入れられている。

アムトラックに乗り込んで、イェール大学があるニューヘイブンへ向かう。
アムトラックはとても快適。座席も大きいし、混んでいないし。
それに僕は電車の旅が好きなのです。夕暮れをバックにした景色を眺める。
なんとなく’世界の車窓から’のテーマ曲が浮かんでくる。

夜8時半くらいにニューヘイブンに到着。ピンクと紫の混ざった夕暮れの空がきれいだ。
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by ogawa_audl | 2005-06-21 21:53
2005年 06月 20日
Jun 19 in New York
今日の予定は美術館をたくさんまわること。がんがん攻める。
まずはスタバで朝食をとりながらネットをいじってブログの更新とメールチェック。

そして地下鉄を使ってGuggenheim Museumへ。
敷地はセントラルパークのすぐ東隣にありました。そのせいか思っていたよりも落ち着いた感じを受けました。もっと大きいと思っていましたし。でもあの形態は、垂直に伸びるスカイスクレーパーが林立するマンハッタンでは異彩を放っていると思います。構成は大きなループと小さなループからなっています。こういう流れるような有機的な形態は、その流れによって自然に歩いていってしまう。でも自分の意思で歩いていないため、ふと気づくと自分がどこにいるのか一瞬わからなくなる。床もほぼ傾いているから切れることなく流れていく。
アメリカのグニャ建築の原点がここにあるような気もする。あのループの空間だけで構成すると現在のグニャ建築になるのではないかなあ。

セントラルパークの中を歩いて南下。日曜日ということもあり、たくさんのひとが来て賑わっている。運動するひと、芝生でくつろぐひと、イベントに参加するひと。こういう場所がある都市って幸せだ。

専用のバスでIsamu Noguchi Garden Museumへ。
マンハッタン島を出て、クイーンズがその所在地。
建物は、え?どこに美術館があるの??と思うような工場のような外観。
どうやらリノベーションのようです。内部はイサム・ノグチの作品が盛りだくさん。
空間はラフで簡素。でもそこが逆にいい。
作品は屋内、半屋内、屋外と展示されている。また、大規模なプロジェクトの模型なんかも。
もうちょっとひろいスペースがあったほうが一つ一つの作品の空気を作り出せるような気もする。でもそれだけたくさんの作品が集まっているとも言える。イサム・ノグチファンにはたまらない
んだろうな、きっと。

まだ時間があたったので、The Metropolitan Museum of Art へ。
広い。作品多すぎる。時間が足りない。
内部で何度も道に迷いました。
アート作品に加えて、歴史的な工芸品美術品なども多数。
現代のような文明が出来る前のほうが、アートと生活が一体化していたんだなあ、
と実感。そして人間の存在、自分の存在について考えていたことがわかる。
それがアートとなったのかなあ。そんなことを考える。
閉館時間が来てしまって追い出されるように外へ。

カフェで少し休憩してからMoMAへ。昨日会ったジェフと待ち合わせ。
彼はMoMAのショップのレジで働いていた。少し待つ。
7時前に地下鉄でコンサートがあるホールの近くへ。
着いたらすごい行列が。ジェフは
「並んで待つの嫌いなんだよね~。どっかでワインでも飲もう。」
と言うので近くのレストランへ。通りに面した屋外の席で白ワイン。冷えていてうまい。安い。
二人でいろいろ話す。なんかわからないけど彼は僕にすごく興味をもっているようだ。
日本人というのもあるのだろう。話していて彼の思想は日本的であるし、アメリカ文化に
疑問を持っているようだ。でもNYは大好きだと言う。スカイスクレーパーも大好きだと言う。
特に古いビルが生きているのが好きだと言う。確かにNYには茶色いレンガの古いビルが
たくさん残っている。東京のビル街とはちょっと違う雰囲気がある。

8時過ぎに会場へ。まだ列に並んでいるひとがいたが、いきなり一番前に行き、ジェフが係のひととなにかしゃべっている。そしたらチケットをもらえてそのまま中に入れた。彼の友達の力とMoMAの力らしい。しかもタダ!最高!

内部は全て立ち見。クラブみたいなとこで観客も全部で数百人規模。両脇に二階席があり、その一部はVIP席で、アメリカの有名人が来ていたようだ。僕は知らないひとばかりだったが。でも確かにきれいな感じのセレブっぽいひとはいたなあ。

9時から開演。みんなノリノリだ。大音響の前奏につづいてリンゴ・スターの登場!
かっこいいよ65歳。短髪ヒゲにサングラス。若い頃よりもかっこいいのではなかい。
15メートル先にリンゴ・スターがいる。今や歴史の一部となったひとがいる。
それだけでも感動だ。
声も音楽もジョークも最高だ。
観客も最高だ。イエローサブマリンをみんなで大合唱!
そういえば12か13歳のころ初めて買ったCDがこの曲が入ったものだったなあ。
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1時間でコンサートは終了。もっと続いたらいいのになあ。
その後、ジェフとご飯を食べに彼の行きつけのレストランへ。
そこへ向かうまでは彼がビートルズについて熱く語る。
ものすごい熱狂的なファンだと自認している。そういえばコンサートの最中、涙流してたっけな。
レストランはロシアンフレンチ。リーズナブルだし美味い。
二人でいろいろ話す。自分の哲学なんかも話す。おいたちなんかも話す。
NYのこともいろいろ教えてもらう。
話はどんどん大きくなって、このプラネットは・・なんてことも話し合う。

12時で閉店のため外へ。
NYに来たらまた会うことを約束し、タクシーでホテルへ戻る。
なんかすごい一日だったなあ。
これがNYのパワーってやつかなあ。
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by ogawa_audl | 2005-06-20 23:25
2005年 06月 19日
Jun 18 in New York
8時に起きる。少し頭痛。でも良く寝たなあ。
午前中、まずランドリーを探して歩き回る。何件かのクリーニング屋で聞いた末、ようやく発見。洗濯3ドル、乾燥1ドル50。
洗っている間、スタバで朝食。新聞の裏一面は松井だ。やったね。
ちなみに表の一面はトム・クルーズの再婚でした。

洗濯が済んでから歩いてMoMAに向かう。途中ふらふらと建築を見ながら寄り道していたら遠回りになってしまいました。シーグラムビル、レバーハウス、IBM、ソニープラザ、ルイヴィトン、バーバリー、など。

昼過ぎにMoMAに着く。チケットを買うために列に並んでいたら、ロープ越しにオネーサンに声をかけられる。どうやら使わなくなったチケットを買ってほしいらしい。使えるかどうか確認してから10ドルで譲ってもらう。学生12ドルなので2ドル得した。ラッキー。

さて、建築はというと、洗練されたデザイン。NYの多くの建物も水平垂直の直線で構成されているけれど、谷口建築のそれはやはり独特だ。上品さがある。でもメインの吹き抜けはダイナミック。その高さにちょっと足がすくむ。また、同じ白い空間も、そこに入る光によって青白かったり黄色っぽかったりと異なる空気をつくりだしている。豊田市美術館や丸亀猪熊弦一郎美術館からの集大成といえる気がする。豊田で見た緑色の石も使われていたし。
展示もじっくり見ていたら3時間くらい経ってしまってしまいました。グッゲンハイムは明日にまわして、3箇所に分かれたMoMAのデザインストアをみて回る。荷物が増えない程度に購入。

その後、MoMA のすぐ近くの広場のベンチに座って、地図を見ながらHigh Lineの敷地を見に行こうかどうか迷っていたら、
”May I help you?”
と隣に座っていたメガネのオニーチャンに声をかけられた。

でもここはNY。

ということで、まともな人かどうか少し警戒していたら、“I work in MoMA.”と言って首から下げたMoMAのIDを見せている。うん、これなら大丈夫かもしれない。

でもここはNY。

ゲイだったらどうしよう・・と警戒していたら、会話の中でそうではないことがわかってきた。うん、これなら大丈夫だな。ということで気を許していろいろ話す。お互いに自分のことを話す。

彼の名はジェフ。MoMAのブックストアで働きながら、本職はアーティストだということでした。専門はペインティングとコラージュ。デトロイト出身で、NYには15年いるということ、などなど。なんか親切でいいひとだ。この周辺の有名な建築の場所も教えてくれた。彼は仕事の休憩時間に出てきたので、仕事に戻らないといけないらしいけど、もっと話したいなあ、と言うので、夜なら暇だと伝えると、明日の夜にまた同じ場所で会おうということに。そしてお互いの携帯番号とEメールアドレスを交換。しかも、

“リンゴ・スターって知ってる?明日彼のコンサートがあるから一緒にどう?”

って思ってもみないことが。もちろんOK!

今日はMoMA で働くNYのアーティストの知り合いが出来てしまった。
自分でも本当に不思議。自分で書きながらも作り話のように感じる。
明日が楽しみ。
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by ogawa_audl | 2005-06-19 22:12