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2005年 01月 26日
Rome
今年のRome Programについての説明会に行ってきました。3ヶ月ぶりくらいにTrina先生にお会いできました。昨年の9月にこちらに来たばかりで何もわからない初日に、授業の登録等いろいろと助けていただいた先生です。その直後に彼女はローマに行き、最近シアトルに戻って来られたようです。いい意味で元気なおばちゃんという印象。
プログラムの内容は、かなりきっちりと段取りが決められているようで、朝から晩まで週末も勉強という感じのようです。イタリア語の授業もあるようですし、フィールドワークとともにたくさんの絵を描かなくてはならないようです。同時にスタジオやコンピューターの授業もあるようでした。
この大学の教育についての最近の印象として、ハンドドローイングや水彩、木炭などローテクなものと、コンピュータなどのハイテクなものの両方が共存していると感じます。水彩画などは授業を含め様々な場面でよく目にしますし、コンピュータのソフトはメジャーなものはほぼ全て最新版が無料で大学からダウンロードできます(ただし使えるのは学生の期間のみ)。そしてどちらが良いというわけではなく、両方が求められ、両方が評価されているように思います。

今年UWから神戸大に交換留学を希望する学生が何人かいるらしく、神戸からやってきた日本人学生として、いつでも質問などに答えられるようにとTrinaから要請があり、彼女を通じて自分のスタジオの場所を伝えているのですが、まだ1人も会ったことがありません。ひょっとしたら留守中に覗きに着ているのかも知れませんが、今学期は新しいスタジオが狭い上に、くじ引きで当たった席が入り口のドアの目の前で落ち着かないため、なんとなくスタジオに足が向かなくなってしまっています。どうしても隅っこが好きな性格が治らない。モノを作り出す段階になったら嫌でもスタジオに住み着くようになるとは思いますが、ペンと紙とラップトップで事足りるうちは自室にこもりがちになりそうです。ここにきてついにひきこもりの傾向が。
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by ogawa_audl | 2005-01-26 14:15
2005年 01月 23日
さぼっていたわけではないのですが・・・
更新せねばと思いながらも、気づけばあっという間に時間が過ぎてました。すみません。パッとしたネタがなかったというのも理由の一つかもしれません。思考が浅いということの裏返しでしょう。

特にこれといった驚きのあるネタがないので、ここ最近の様子や考えたことなどをだらだら~と書いてみたいと思います。

まずスタジオ。「水の再生利用施設」というかなり固いテーマでプログラムも機械的な部分が多くを占め、一歩間違うと工場ではないか??という課題で、個人的にまだあまり楽しめていないのですが、なんとかハメをはずしてみたいなあという希望(企み)を抱きながら取り組んでいます。昨日の授業はフィールドワークで、実際に同様の施設を見に行ったのですが、そこはまさに合理的な工場でした。先週の日曜には同じスタジオの学生5,6人で、シアトルの対岸にあるベインブリッジ島に、環境について学ぶ子供の教育施設のようなものを見に行ったりもしました。個人的には、これを機会に環境について考えてみよう、ということで、「2100年未来の街への旅(サステナブル・デザイン研究会)」なる本を取り寄せて、世界や日本での環境に対する取り組みの事例や将来像をおおざっぱに知り、現在は「新共生の思想(黒川紀章)」を読んでいます。前者では地域で完結したサイクルをつくるエコビレッジを薦めており、これはこれで実現したらいいだろうとは思うものの、文章の中で現在の都市人口は全人口の半分を占め、2050年には全人類の75%を占めるようになると言っている一方で大都市に対する提案があまりなされていないことにやや不満が残りました。しかし世界の事例にはなかなか面白いものがありました。デンマークのオールフス市(第二都市、人口28万人)では93年に中心部への自家用車の乗り入れを禁止した結果、1割に満たなかった自転車通勤者が現在は6割を越え、さらにその結果、郊外の量販店に流れていた客が市内の商店街に戻ってくることで地域経済の活性化にもつながったとか(これはエコビレッジではなく都市政策ですね)。個人的にはエコビレッジの考え方は、日本では郊外の住宅地のレベルまではありえるのかもしれないと考えています。しかしやはり大都市についての将来の具体的なビジョンが必要だろうなあ、と思っていた矢先、今朝ニュースで・・・(以下抜粋)「郊外に住みたいと思う人が65.1%に上り、マイホームを持ちたい人は約8割と依然として高比率を占めていることが内閣府が22日発表した「住宅に関する世論調査」から分かった。郊外に住みたい人に理由を複数回答で聞いたところ「緑や水辺など自然環境が良い」が70.2%と最も多く、「日当たりや風通しが良い」が44.3%と続いた。」・・・とありました。少し意外でした。首都圏では都心居住の傾向が強いようですが。詳しく知るためにできれば年齢別の結果も見てみたいなあと思います。エコといえば、難波和彦さんがエコハウスの本を出すようなのですが、住宅レベルでどのような取り組みをしているのか興味があります。「新共生の・・」のほうは、まだ途中なのですが、仏教と日本(江戸)文化と共生との共通性を前面に押し出しているという印象です。黒川さんはあの円錐がどうも苦手でやや避けていたのですが、考えていることは面白いと思います。この後は日本の文化や思想について読むことになりそうです。実は年末にそれらの本を日本から持って帰ってきました。こちらにいると、なんとなく周りから「日本人」としてのオリジナリティを求められるようなことがあったので、ちゃんと自国の文化について知っておかねば、という焦りからというのがその主な理由なのですが。水の再生施設→環境→将来像→日本文化→・・・と、どんどんと本来の目的から遠ざかってしまいました。

コンピューターの授業では、ホームページを作った後、現在はMicroStationなるCADについて習っています。日本ではまだあまり使われていないようですが、こちらではAutoCADに続いてシェアが伸びてきているらしいです。利点は2Dと3Dの互換性がいいとのことです。当初の思惑では、AutoCADをちゃんと習うつもりだったのですが、ふたを開けたらMicroStationに変わってしまっていました。まあ、これはこれでいいのですが。こちらの学生の間では「VectorWorks?ちらっときいたことがあるけどよく知らないや。」という人がほとんどで、AutoCADが最も使われています。

Color and Light の授業では、現在は主に「色」について学んでいます。どの色とどの色が対比関係にあるとか、コントラストの種類とその見え方であるとか、等々。この授業の宿題で、今日(土曜)の昼間はコントラストの事例を探してシアトルの街中を歩き回って写真を取ってきました。正直なところ、実際のデザインでこの色は使わないだろうな~というものをいっぱい習っています。でもアメリカ人ならありえるかな~とか思ったりもします。

色と光といえば、S・ホール。大変遅くなりましたが、末包先生の“form follows interior space”には、「確かに。納得。なんだかすっきり。」といのが最初の感想でした。2週間くらい前にホールの本を数冊借りて見直してみたりしたのですが、やはり内部の光に対する意識がとても強いという印象でした。そのため、彼のつくる開口部は日本の伝統にあるような「景色を切り取るための開口部」というようなものではなく「光を取り入れるための開口部」であり(もちろん機能上、大きな開口部もありますが)、さらにその光を「色のある動くもの」として考え、天井・壁・床は「光を見せるもの or 受けるもの or 反射するもの」として考えているのではないかと感じました。そのため、近年の作品のぐにゃぐにゃした内壁が生じているのではないかと予想しています。あのぐにゃぐにゃは単なる形態の遊びではなく、明確な意図がある、と考えています。で、自分に当てはめて考えると、設計のときにそこまで光について考えていなかったなあ、やっぱホールってすごいなあ、という結論になりました。

たまに書くとこんなふうになってしまいました。やはり少しずつ書くべきですね。反省しきり。
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by ogawa_audl | 2005-01-23 12:48
2005年 01月 10日
Let it snow
シアトルに雪が降りました。ここでは珍しいことで、前回雪が積もったのが数年前。このときは、シアトルの地形に坂が多いということもあって、交通がほぼマヒし、ダウンタウンの道路を子供がそりで滑ったりしていたとの話です。さて今日もそうなるのでしょうか。
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by ogawa_audl | 2005-01-10 00:13
2005年 01月 08日
気分を入換えて
冬学期が始まって一週間です。今回取った授業は、studio, color and light, computer in architectureの3つです。11月から始まったネットによる授業の登録(早いもん勝ち)に出遅れてしまったため、取る気満々だった授業がとれませんでした。この3つも悪くはないんですが。

今回のスタジオでは初めの1週間は3つのグループ(敷地、事例、システム)に分かれてリサーチをし、その結果を皆で共有したのち、各自のデザインがスタートするといった流れのようです。シアトルから東に車で30分くらいのRedmondというところにある敷地に行ったのですが、だだっ広くて平坦で、手がかりのなさに呆然としてしまいました。青い空と湿った草原といった風景でした。
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シアトルは年が明けたら急に寒くなったような気がします。
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by ogawa_audl | 2005-01-08 18:13
2005年 01月 04日
studio
冬学期初日、午後からスタジオの最初の授業でした。今回の内容は水の再利用施設と公園をサステナブルデザインを用いて計画する、というようなものです。本当は家具づくりのスタジオを取りたかったのですが人気が高すぎて入れなかったので、こっちに回されてしまいました。先生はMiller Hull Partnershipという事務所でプリンシパルをしている女の先生です。この事務所はこの辺りでは結構有名なようで(ここに来るまで知らなかった)、事務所のボスのひとり、David MillerはUWの教授もしています。
(HPはこちら→http://www.millerhull.com/html/mh.htm)
現在のノースウェストのデザイン傾向をもった代表的な事務所と言えるので、それを経験してみるのもいいかなあ、と思っています。また、サスティナブルから飛躍してさらに現在の環境や未来の環境について自分の中で整理してみるいい機会かなあとも思っています。2050年には外で呼吸ができないほどに環境が悪化するとの話も聞いたことがありますし、今後環境云々のことは建築の分野でも避けては通れなくなると思います。実は結構差し迫った状況なのかもしれません。最もエネルギーを消費し、ガスを排出しているのは車ではなく建築であるのは事実ですから、その建築を学んでいる者がその先のことを考えていない、では済まされないなあと。建築のデザインをするにもそれを成り立たせる前提が失われてしまってはなんにもなりませんし。今後は「アリの目、鳥の目」では対応できないほど地球規模でみなければならないのかもしれません。もっと上空から、衛星とか宇宙ステーションくらいから。考えるべき対象の上限が都市というレベルを超えてしまったといえます。
例えば、モダニズムが生み出したガラス張りの高層ビルは多くのエネルギーと空調設備を必要とし、結果的に環境の悪化を招いてきましたが、かつては賞賛されていたことは事実です。確かに光を取り入れやすいし見た目も構成も新しくてかっこよかった。しかし、建ち上がった時点で思考が止まっていたのではないかと考えてしまいます。結果論ですが。もっと頭の中で建った後の未来もシュミレーションし、10手先くらいを考えていれば結果は違ったかもしれない。ミースもこんなにこの形式が増え続けるとは思ってなかったかもしれませんが。建築を生業とする者の職能のひとつに、想像の中で未来を描けるというものがあると思います。それは空間的なものだけでなく、ユーザーのことも考えている。それを拡大したら都市になり、国になり、世界になります。かつては建築家が未来像を描き発言していました。またときにはそれが実行に移されていました。現在有名な大建築家たちが未来の世界に対してどのようなビジョンを描いているのか、興味があります。
・・・なんてことを考えつつ、今日は日本から持ち帰った「林昌二毒本」を読んでいます。冒頭にある「21世紀は22世紀を迎えるための準備期間でしかない」という言葉。新鮮でした。20世紀を生き抜き21世紀を迎えた人が言う言葉には重みがあります。本当にそうなるかは分かりませんがそういう意識を持つことは大切だと思います。
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by ogawa_audl | 2005-01-04 10:26
2005年 01月 03日
新学期前夜
明日から冬学期です。神戸のような研究室単位ではないので、また新たにスタジオで人間関係を開拓しなければなりません。言葉のハンディが大きいだけにちょっと憂鬱。またいい友人ができることを願うばかりです。

小耳に挟んだのですが、留学を考えているひとがいるとのこと。状況が許すのなら、是非チャレンジしたほうがいい!というのが個人的な意見です。まずは情報集めと語学でしょうか。UWもよい大学でシアトルも好きですが、刺激という点ではもっと大学間で横のつながりがありそうな都市がいいのかもしれません。有名建築家も多いでしょうし、講演会やイベントも多そうなので。(ちなみにUWには今年Glenn Murcuttが戻ってくるそうです)
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by ogawa_audl | 2005-01-03 15:06
2005年 01月 02日
New Year
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。

飛行機の中で風邪をもらってしまったらしく、2日間ほぼ寝込んでいました。目覚めたら年が明けていました。シアトルで恒例のニューイヤー花火も行けずじまい。
今年も謙虚にそして挑戦する気持ちを忘れずにいこうと思います。
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by ogawa_audl | 2005-01-02 08:42