人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2005年 07月 05日
July 4 in San Francisco
朝、レンタカーを借りて、SEA RANCH CONDOMINIUM (Charles Moore)へ向かう。

どうやら遠いようなので、今日はこれひとつだけを見に行く。
ロスで運転には慣れたので、気持ちも楽。
フリーウェイでまずはゴールデンゲートブリッジを快調に走る。

そしたら、

パトカーに捕まった!

車を止めると、いかつい警官のおっちゃんが出てきた。
ロスと同じつもりで走っていたらかなり制限速度を越えていたらしい。
国際免許証とパスポートを見せる。
ちょっと質問を受ける。
ロスで運転して、サンフランシスコの運転は今日が初めてだ、
みたいなことを言ったら、ロスとは全然ちがうんだよ、みたいなことを言われて
注意だけうけて許してくれた。
寛容な警官でよかった。今日が独立記念日だからかなあ。

せっかくだから、ただ目的地に行くのではなくて、ルート1という太平洋側を走る道で行ってみる。時間は少しかかるけど、この道が驚くほどよかった。とても美しい風景が続く。極上のシークエンス。美しい映画を見ているよう。高速ではないし、道も曲がりくねっているので、ゆっくり走る。景色もゆっくり。だから音楽もゆっくりめ。あえて窓を開けて、そこに流れる空気の匂いや冷たい風を顔で感じながら走る。
右に緑の丘、左に太平洋を見ながら進む。途中、砂浜があったり、大きな干潟があったり、静かな湾があったり、森に入ったり、川沿いを走ったり、高台の断崖を走ったり。時々車を降りて少し歩いたりしてみる。

寄り道を含めて5時間くらいかけてようやく到着。目印は大きな看板についた羊の角のようなマーク。
SEA RANCH CONDOMINIUMは予約すれば泊まることができるけど、
ひとりだとかなりの額になってしまうので、4人くらいで泊まるといいかもしれません。
宿泊していないので、内部はみることができず。
でも、コンドミニアムに宿泊しなくても、レストランやショップには入ることができます。
ここで内部空間の雰囲気を感じることができます。
建物の周辺は、海との間に広い草原があって、自然な状態の海岸を歩き回ることが
できるようになっています。波が岸壁にあたってくだける音が聞こえるようなところです。
都会の喧騒から離れて、そのままの自然のなかに身を置く、そんな場所のようです。
東海岸を見てから、ここに来ると、世界の果てに来てしまったように感じます。未開の地のような。

敷地の傾斜と同じくらいの片流れの屋根。彩色していないそのままの木が外壁を覆う。素朴なあるいは孤独な雰囲気。自然の中で、主張することなくただじっと黙ってそこに建っている、そんな雰囲気がありました。
一方、内部に入ると、建築が‘シェルター’であることを教えてくれる。内部は静止した空気があり、穏やかな光の中で海を眺めることができる。

レストラン等が入っている棟の、内部の構成は、斜面地であるこの敷地を生かして、小さなステップを多用して、空間に変化をつけています。一方で、様々に視線が抜けるような工夫がみられます。これによって、壁によって空間が分節されながらも、広がりを感じさせています。

いつか泊まってみたいなあ、と思わせる場所でした。

帰りは高速を使って違うルートで帰る。サンフランシスコまで3時間と少し。

夜、独立記念日の花火が宿のすぐそばで上がっていたので、見に行く。

by ogawa_audl | 2005-07-05 18:21


<< July 5 in San F...      July 3 in San F... >>