メキシコ人若手建築家
Javier Sanchezのレクチャーへ。
かなり面白かった。
彼のつくる建築はそれほどの奇抜さはない。
でも、そこにはアイデアがつまっている。
予算も素材も決してリッチではないけれど、そこにはリッチなアイデアがつまっている。
建築家のための建築ではなくて、使用者のための建築である。
素直にその良さに気づかせてくれました。
住居系の仕事が多いみたいですが、どれも抵抗なく「住んでみたいな」と思わせるものでした。
彼の経歴を少し。
お父様はメキシコシティではそれなりに有名な建築家。
大学のあとに建築を1年やってみたけれど、ビジネスとして失敗したのでディベロッパーの仕事へ。
ディベロッパーの「言語」を学ぶ(これはいい経験だったと)。
その後再び建築設計の世界へ。ただし、会計のプロをパートナーに据える。
現在は、建築家兼ディベロッパーのような仕事の仕方をしている。
インド・ムンバイ出身の友人アニミッシュによると、同じようなこと(若い建築家がディベロッパーのようなことをする)は
インドでも頻繁に起こっているという。
でも少し疑問に思った。
ディベロッパーの道に行って、また建築設計の世界に戻ってこれるの??と。
たぶん、アメリカと日本では難しいんじゃないかと思う。
でも推測ですがなんとなく理由がわかりました。
インドもメキシコも共通して、
大学を出た瞬間に建築家のライセンスがもらえる。
だからしばらくまったく別のことをしていたとしても、
いつでも建築設計の仕事に戻ってこれる。
ちなみに彼はモンゴルの
オルドス100にも若手建築家の一人として招かれています。
(メキシコシティは緑が多い街なんだなぁと知りました)